ものづくり補助金平成25年度製造業島根県

抹茶パウダー生産専用機械設備導入による生産性向上から抹茶の海外展開へ

株式会社 ひかわ

この事例のポイント

  • 抹茶パウダーの量産設備がなく、大量生産時の品質を確保することが困難だった。
  • 大量生産に対応できる抹茶パウダー専用の粉砕機を導入した。
  • 良質な抹茶パウダーを量産できる体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 ひかわ
所在地島根県 出雲市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数85人
資本金1億円
設立1971年

事業の背景

昭和46年創業の当社は、島根県をはじめ静岡、京都、鹿児島、福岡などから選んだ茶葉を原料に、お茶関連製品をOEM生産してきた。顧客は国内の大手飲料メーカーが中心で、近年は個人客への提供も行っている。海外の飲料メーカーから抹茶パウダーの量産について相談があったが、当社は抹茶パウダーの製造経験がなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力抹茶パウダーの量産設備がなく、大量生産時の品質を確保することが困難だった。
  • 人手・技能抹茶パウダーの製造経験がなく、茶葉の特性を把握しにくかった。

やったこと

大量生産に対応できる抹茶パウダー専用の粉砕機を導入した。茶葉の種類やブレンド比率を変えながらテストを繰り返し、顧客の要望する抹茶パウダーの試作を行った。試作当初は茶葉の特性を把握できず、想定通りの抹茶パウダーを完成できなかった。その後もオペレーターが工夫を繰り返し、茶葉の性質を考慮した加工技術を習得した。

加工機抹茶パウダー専用粉砕機

新しい製品・サービス:海外向けの飲料用抹茶パウダー

事業の効果

良質な抹茶パウダーを量産できる体制が整った。これまで経験のなかった抹茶パウダーの生産ノウハウを得ることができた。テストを繰り返して茶葉をブレンドする技術も身につき、今後の商品開発に役立つと見込まれる。取引先へ積極的に提案できる環境も整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    昭和46年創業で茶関連製品のOEM生産を続けてきたと書かれるが、抹茶パウダー事業の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外飲料メーカーからの相談を起点に抹茶需要の拡大に触れるが、自社の強み・弱みとの関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    量産設備がなく大量生産時の品質確保が困難だった課題が示され、設備導入で解決する流れが読み取れるが、事業計画の数値は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    出荷量の増大が期待されると書かれるのみで、付加価値や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    オペレーターの工夫の繰り返しや試作を重ねた点から体制がうかがえるが、人材や事務処理体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質な抹茶パウダーが国内外の食品メーカーに注目されていると書かれ、顧客ニーズの裏付けはやや読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    試作を重ねて茶葉の特性を把握し加工技術を習得した経緯が書かれ、課題解決の方法はある程度読み取れる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    抹茶は日本文化の代表として需要が広がり商品数も右肩上がりと書かれるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外展開や日本文化の魅力向上に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    稼働率の上昇や売れ行きの好調は書かれるが、補助金投入額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    抹茶の海外需要拡大に触れるが、日本経済の構造転換に資する点は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    出雲市斐川町の本社と工場が示されるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

海外向けの飲料用抹茶は売れ行きが好調で、今年に入ってからも実績が伸びている。濁り飲料用パウダーや輸出用の大麦若葉パウダー加工の依頼も受けており、設備の追加も検討している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。