ものづくり補助金平成25年度医療、福祉香川県

安全性、操作性の高い入浴ユニットを開発し、要介護者と介護職員の新たな満足を実現する

株式会社ヤエス

この事例のポイント

  • 特殊入浴装置は本格的な設備工事が必要で、小規模な介護事業者が導入しにくく、手軽に導入できる入浴ユニットが求められていた。
  • 車椅子の昇降に油圧式ではなく水圧シリンダー方式を採用し、油漏れによるスリップ事故を防ぐ設計とした。
  • 車椅子昇降を水圧シリンダー方式にしたことで油漏れによるスリップ事故を未然に防ぎ、電源をバッテリー化して浴室内の感電や機械不良のリスクを排除した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヤエス
所在地香川県 高松市
業種社会保険・社会福祉・介護事業
技術分野機械制御,立体造形
設立1986年

事業の背景

弊社は1986年(昭和61年)の設立以来、介護に関わる事業を行ってきた。1991年(平成3年)に特殊入浴装置を開発して以来、全国1500か所の高齢者施設等に導入・保守を実施している。特殊入浴装置は主に大規模な介護施設に導入されており、小規模な介護事業者の多様な入浴ニーズに対応できていたとは言い難い状況だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術特殊入浴装置は本格的な設備工事が必要で、小規模な介護事業者が導入しにくく、手軽に導入できる入浴ユニットが求められていた。
  • 品質・精度車椅子昇降に油圧式を用いると油漏れによる浴室内のスリップ事故の危険があり、浴室内は湿度が高く電源部分に水がかかるリスクもあった。
  • 生産能力入浴ユニットのメンテナンスに必要なスペースがデッドスペースとなり、省スペース化が求められていた。

やったこと

車椅子の昇降に油圧式ではなく水圧シリンダー方式を採用し、油漏れによるスリップ事故を防ぐ設計とした。電源部分はバッテリー方式を採用して入浴ユニットに一体化させ、浴室内に電線やコンセントを設けなくてよい構造とした。入浴ユニットをスライド式とし、メンテナンスに必要だったデッドスペースをなくす設計を行い、試作機3号機を製作した。

新しい製品・サービス:車椅子入浴リフト付き入浴ユニット「らくら」

事業の効果

車椅子昇降を水圧シリンダー方式にしたことで油漏れによるスリップ事故を未然に防ぎ、電源をバッテリー化して浴室内の感電や機械不良のリスクを排除した。入浴ユニットのスライド化により省スペース化を実現し、東京や大阪の介護施設からの要望に応えられたと考えられる。メンテナンスも正面から行えるようになり、狭い空間で工具を扱う必要がなくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成3年の特殊入浴装置開発以来、全国1500カ所への導入・保守実績があり、今回の入浴ユニット開発はその延長として位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他社ユニットとの比較で、水圧式による安全性、110度のリクライニング角度、バッテリー方式が強みとして挙げられている。

  • 課題の認識と解決2

    小規模介護事業者向けに手軽に導入できる入浴ユニットが望まれていたという課題認識はあるが、売上や利益の数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    生産体制の構築と販促活動に注力するとあるが、人材や事務処理体制の具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    介護施設からの省スペース要望が多いこと、水圧式による安全性や競合との差など、ターゲットとニーズの裏付けが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は生産体制の構築と販促、ユーザーの声を基にした改良を行うとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    水圧シリンダー方式は競合にない強みで、リクライニング角度も競合の100度に対し110度と高水準の差別化が示されている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    小規模事業者や家庭への設置を通じて、より多くの方に入浴の安全性と快適性を届けるという社会的意義がうかがえる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

今後の展望

今後は生産体制の構築と販促活動に注力し、使用を通じて得られるユーザーの声を拾い上げて改良を重ねる。車椅子の昇降を水圧シリンダー方式とした点は競合他社にない強みであり、リクライニング角度110度は競合他社の100度より腹圧がかかりにくく優位性があると考えられる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。