自社設備(大型プレーナー)の改良によるリードタイム短縮化・短納期化の実現
既存の大型プレーナー機1台を改良した。
効果:製作日数 352日→240日
株式会社貞包鉄工所
成果加工工程数 6工程→1工程
| 事業者名 | 株式会社貞包鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県 神埼市 |
| 業種 | はん用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1948年 |
当社は建設機械用の油圧部品や業務用コンプレッサーの小物部品を、複数のNC旋盤で丸棒の素材から完成品まで切削加工している。近年はメーカーの組立工場の海外進出により国内の工場が減り、切削加工部品の市場規模は縮小傾向にある。当社の取引先も同様の傾向が見られたため、今後成長が見込まれる医療機器分野に進出し、難削材の部品加工に取り組むこととなった。
抱えていた課題
やったこと
耐腐食性の強い難削材であるハステロイの加工に対応するため、ドリル刃物を選定した。切屑による刃先の突発的な欠けを防ぐため、ノーズRが大きく靭性のあるチップを選んだ。NC旋盤でバリを抑えるプログラムを開発し、NC旋盤の設置後に試運転でプログラムを確認した。NC旋盤に高圧クーラント装置とバーフィーダ装置を設置して接続したところ、バーフィーダとの接続仕様が違っていたため部品を交換してもらい、正常に接続して運転できることを確認した。選定したドリル刃物を取り付けて開発したプログラムを一つずつ確認し、自動運転にしても問題が起きないことを確かめた。
| 加工機 | NC旋盤 |
|---|---|
| 加工機 | バーフィーダ装置 |
| その他 | 高圧クーラント装置 |
新しい製品・サービス:難削材を用いた医療機器部品の完成品加工技術の開発
難削材のハステロイを素材から完成品まで1工程で連続加工できるようになり、従来の6工程を1工程に集約した。リードタイムは2カ月から半減の目標を達成し、不良発生率も試作の範囲では半減を達成した。品質を向上させながら生産性を高めたことで加工依頼先からの受注が本事業前と比べて2.5倍から3倍に増え、新規取引先からの試作依頼も増えている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
建設機械部品や小物部品の切削加工を手がけてきた実績があり、医療機器分野の難削材加工への進出が過去の取組の延長として書かれている。
国内切削市場の縮小と海外競争が示され、独自の難削材加工技術で差別化するという強みの説明がある。ただし定量的な裏付けは薄い。
加工工程が6工程から1工程に集約、リードタイム2カ月の半減目標を達成と数字で示され、受注が2.5~3倍に増えたと明記されている。
リードタイム半減や不良発生率10%の半減目標が示され、達成と未達の部分も具体的に記されている。付加価値額の数値目標は読み取れない。
NC旋盤の設置や試運転、部品交換の対応は書かれているが、人材や事務処理体制についての記載はわずかにうかがえる程度。
医療機器部品に使われる耐腐食性の難削材を加工できる点と、新規取引先から試作依頼が増えたことで顧客ニーズの裏付けが読み取れる。
ドリル刃物選定、バリ抑制プログラム開発、試運転と動作確認の手順が段階的に書かれ、量産での再検証の必要性も明記されている。
公開されている事例からは読み取れません。
医療機器部品向けの難削材加工を1工程で行う点は、同分野で高水準の加工技術を図るものと読み取れる。価格や市場シェアの記載はない。
国内工場の減少と切削市場の縮小に触れ、国内生産を維持する意義がわずかにうかがえるが、雇用創出や波及効果の記載は薄い。
工程数6から1、リードタイム半減、受注2.5~3倍と具体的な効果が示されている。補助金額に対する付加価値額の数値は書かれていない。
高圧クーラントやバーフィーダを連携させた連続加工は示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
国内工場の減少という構造変化を踏まえ、成長が見込まれる医療機器分野へ進出したことが書かれている。
地域経済や地元雇用への言及はわずかにうかがえるが、佐賀県内での具体的な雇用や地域成長の記載は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
機械を導入するだけで加工できる部品は海外との競争で収益性が厳しくなると予測される。一方で難削材のように高い切削技術が必要な部品は今後も国内で生産される可能性が高く、独自技術で他社との差別化を図り、新規取引先の獲得につなげたいと考えている。今後も加工設備へ投資し、技術向上と生産性向上に取り組む方針である。
既存の大型プレーナー機1台を改良した。
効果:製作日数 352日→240日
三菱電機製の高精度金型ワイヤー放電加工機「MV1200R」を導入した。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。