ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

不凍水抜栓の構造変更による生産工程の効率化と製品の高品質化

株式会社竹村製作所

成果部品点数 3点→1点

この事例のポイント

  • 年間10万台強を生産する不凍水抜栓(MT2型)の構造を根本的に見直す必要があった。
  • 最新鋭のマシニングセンターを導入し、不凍水抜栓の設計変更によって部品点数を3点から1点に削減した。
  • 部品点数 3点→1点。不凍水抜栓の設計変更により部品点数が削減され、加工時間と加工スペースが改善された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社竹村製作所
所在地長野県 長野市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数221人
資本金9,800万円
設立1954年

事業の背景

同社は不凍バルブを発明して始まった不凍栓の総合メーカーで、北海道と東北6県を中心とする東日本でシェアトップクラスを占めている。主要マーケットの寒冷地は全国世帯数の約15%で、残りの約85%は西日本を中心とする非寒冷地域である。激しい競争が続く水道業界の中で、体質強化と更なる発展のため西日本への拡大戦略を強化している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力年間10万台強を生産する不凍水抜栓(MT2型)の構造を根本的に見直す必要があった。
  • コスト・採算加工時間と作業スペースがかさみ、製造原価を下げる余地があった。

やったこと

最新鋭のマシニングセンターを導入し、不凍水抜栓の設計変更によって部品点数を3点から1点に削減した。これにより加工時間と加工スペースを改善し、精度向上と作業スペースの削減に取り組んだ。鋳造から組立、販売までを自社で一貫して行う体制を活かし、顧客の声を反映した製品づくりを進めた。

加工機最新鋭マシニングセンター

事業の効果

  • 部品点数 3点→1点
  • 今後年間ベースで6,000万円以上の製造原価削減が見込まれる

不凍水抜栓の設計変更により部品点数が削減され、加工時間と加工スペースが改善された。今後は年間6,000万円以上の製造原価削減が見込まれ、経営に寄与する見込みである。他製品への水平展開により、さらなる経営安定化と企業体質強化を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    鋳造から完成品まで一貫生産する強みを活かす方針と、過去の取組(不凍水抜栓の構造変更)との関連が読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    寒冷地でシェアトップクラスという強みと、西日本の非寒冷地への拡大戦略が書かれているが、市場データの具体的な裏付けは乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    部品点数を3点から1点に削減し加工時間を改善した課題解決が書かれているが、事業計画の実効性を示す詳細は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    今後年間6,000万円以上の製造原価削減が見込まれると数字で示されており、付加価値や賃上げ目標の記載はないため4とした。

  • 事業を進める体制3

    研究開発から鋳造・加工・組立・販売まで完全一貫体制と、1万8千坪の鋳物工場が書かれているが、事務処理体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    寒冷地でのシェアや顧客の声を反映したものづくりは読み取れるが、非寒冷地向け製品のターゲットや選ばれる理由は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    中長期の遂行方法やスケジュールの記述は乏しく、他製品への水平展開という方向性がわずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    不凍水抜栓は寒冷地で普及した製品であり、非寒冷地向けの高付加価値・デザイン製品を志向する記述がわずかにうかがえる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    水道業界での体質強化や経営安定化への言及はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    補助事業で年間6,000万円以上の製造原価削減が見込まれると書かれ、投入額に対する効果の大きさが数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    最新鋭マシニングセンターの導入と、他製品への水平展開が書かれているが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は限定的。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長野市の企業として東北・北海道を中心に展開し、地域の水インフラに寄与する事業と読み取れるが、雇用や地域成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

他製品に水平展開することで、さらなる経営安定化と企業体質強化を目指す。また、西日本への拡大戦略を強化し、非寒冷地向けの高付加価値製品の開発・販売を進める。

事業者の声

「それを実現しているのが、研究・開発から鋳造・加工、組立、販売・メンテナンスまでの完全一貫体制」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。