ものづくり補助金平成25年度学術研究、専門・技術サービス業鹿児島県

農業ICT化に貢献する防水・防塵機能搭載の農業用データロガーの開発

株式会社A・R・P

成果約35%の小型化を達成

この事例のポイント

  • 既存のデータロガーは防水・防塵機能等に課題があった。
  • 防水・防塵型で小型・操作が簡単な農業用データロガーを開発した。
  • 約35%の小型化を達成。防塵化、小型化、省電力化の目標を達成し、防水機能は目標にわずかに届かなかったものの屋外使用に耐えられるものとなった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社A・R・P
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種技術サービス業
技術分野情報処理,精密加工,測定計測
従業員数200人
資本金2,000万円
設立2005年

事業の背景

設立11年目の若い企業で、産業機械を中心とした提案型の設計開発会社である。機械・電気・ソフトウェアに高度な設計技術と幅広い開発実績を持つ。従来の勘や経験による農業から、土壌データ管理を重視する先進農業が注目されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力既存のデータロガーは防水・防塵機能等に課題があった。
  • 新製品・新技術農業ICT化に役立つ防水・防塵型で小型かつ操作が簡単な農業用データロガーを開発し、早期の市場投入を図る必要があった。

やったこと

防水・防塵型で小型・操作が簡単な農業用データロガーを開発した。河川での防水実験や静電試験を行い、耐環境性を評価した。防塵化、約35%の小型化、省電力化の目標を達成した。防水機能は目標値にわずかに届かなかったが、降雨など屋外使用には耐えうるものとなった。

新しい製品・サービス:防水・防塵型の小型で操作が簡単な農業用データロガー

事業の効果

  • 約35%の小型化を達成
  • 従来比20%のコストアップとなった

防塵化、小型化、省電力化の目標を達成し、防水機能は目標にわずかに届かなかったものの屋外使用に耐えられるものとなった。耐環境性と拡張性によりコストパフォーマンスは向上したと評価されている。今後は小型土壌水分センサーと組み合わせた水分管理システムとして市場投入を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24年度もものづくり補助金の採択があり小型土壌水分センサーの事業化も進めていると書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    従来の勘や経験による農業から先進農業への注目という市場動向の記載はあるが、自社の強み・弱みとの対比は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    既存データロガーの防水・防塵の課題を認識し、試作と今後の取組を示しているが、事業計画の効果の数値は乏しい。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    防塵・約35%の小型化・省電力化の目標達成は書かれるが、付加価値や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    提案から設計・製作・評価までワンストップ対応、神奈川本社の生産体制構築と書かれ、体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    防水・防塵で持ち運びが容易な小型・低価格の農業用データロガーという製品価値は読み取れるが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    防水性能の改善やフィールド試験、品質保証試験を量産対応含めて継続すると今後の進め方が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    農業ICTによる先進農業は新しい分野だが、防水・防塵データロガーの普及度や高付加価値化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    農業の生産性向上への貢献は述べられるが、雇用や経済波及効果などの国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    コストは従来比20%増だがコストパフォーマンスは向上と評価とあり、補助金投入額との費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    センサー技術や環境制御による農業ICT化と、データを可視化する仕組みへの貢献が述べられている。

政策面50%
  • 成長分野への進出3

    従来の勘や経験の農業から先進農業への転換に資する製品という構造転換の方向性が読み取れる。

  • 地域経済への波及2

    地域の特性や地域経済の牽引についての記載はほぼなく、神奈川県の賞受賞のみ触れられている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

補助事業終了後もフィールド試験と品質保証試験を量産対応を含めて継続し、早期の市場投入を実現させたい。小型土壌水分センサーと農業用データロガーを組み合わせた水分管理システムとして製品開発に取り組む。

業種と困りごとが近い成果事例

長野県学術研究、専門・技術サービス業平成25年度

UAV(小型無人航空機)に搭載可能なレーザー計測装置の開発

セスナ飛行機や有人ヘリコプターで運用されている航空レーザー装置を小型・集積化し、UAVに搭載できる計測装置を開発した。

効果:当初目指していた3kgをオーバーしたが、UAVの部品見直しにより搭載可能な範囲に収めた

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。