ものづくり補助金平成25年度製造業鹿児島県

自動車用検査治具の高精度化と多能工化により短納期に対応する

株式会社フジ技研カゴシマ

この事例のポイント

  • 自動車用検査治具の製作では、短納期化とコスト削減が求められていた。
  • プラズマ加工機を導入し、検査治具を製作して精度評価を行った。
  • プラズマ加工機の導入により切断作業が早くなり、素材1個あたりのトータル生産時間が大幅に削減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社フジ技研カゴシマ
所在地鹿児島県 曽於市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数47人
資本金3,000万円
設立1998年

事業の背景

株式会社フジ技研カゴシマは、三重県の自動車試作会社㈱フジ技研の100%子会社として平成10年に創業し、自動車部品用の検具や治具を中心に設計製作を行ってきた。製品開発サイクルの短縮化、グローバル化、ニーズの細分化・多様化が顕著になり、検査治具への要求は厳しく高度化していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程自動車用検査治具の製作では、短納期化とコスト削減が求められていた。
  • 品質・精度自動車の開発期間短縮や部品の一体化に伴い、検査治具には短納期対応と高精度化が求められていた。
  • コスト・採算材料生産工程を社外に頼っており、購入品があったため、検査治具部品加工の生産性向上とコスト削減が課題だった。

やったこと

プラズマ加工機を導入し、検査治具を製作して精度評価を行った。これまで購入していた購入品も社内で加工できるようになった。ワイヤー加工機との加工時間を比較したところ、素材1個あたりのトータル生産時間を大幅に削減できた。生産コストも大幅に削減した。

加工機プラズマ加工機

事業の効果

プラズマ加工機の導入により切断作業が早くなり、素材1個あたりのトータル生産時間が大幅に削減された。ワイヤー加工機との比較でも時間削減が確認された。購入品を社内で加工できるようになり、生産コストも大幅に下がった。検査治具の短納期化と高精度化に対応する生産体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    親会社の自動車試作・検具事業を分業化して設立したとあり、既存事業との一貫性はうかがえるが経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車開発期間の短縮や部品一体化という外部環境に触れるが、自社の強み・弱みや競争優位の根拠は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    短納期化とコスト削減という課題を示し、材料生産工程の内製化でリードタイム短縮をめざすと具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    大幅な時間削減やコスト削減とあるが、付加価値額や賃上げの目標値の数字は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員47名、多能工化を図るとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車用検査治具の高精度化・短納期化というニーズと、差別的優位性を実現する方針が明確に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は社内加工率を上げ生産性を向上させると書かれるが、スケジュールや課題解決の具体的方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    自動車用検査治具という分野で、同分野内の高精度化による差別化をめざすとあるが、高価格化の数字は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    若い人材の働く場所の提供に寄与すると述べるが、地域への経済波及効果の数字や根拠は示されていない。

  • 費用対効果4

    プラズマ加工機導入で素材1個あたりのトータル生産時間が大幅に削減され、生産コストも大幅削減と記載がある。ただし金額は不明。

  • イノベーションへの貢献2

    最先端設備の導入で若い人材が取り組みやすい環境を作るとあるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの記載は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大隅エリアの地域で若い人材の働く場所を提供すると書かれ、地域雇用への寄与がうかがえるが具体性は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は社内加工率を上げ、多能工化を進めて生産性をさらに向上させていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。