ものづくり補助金平成25年度建設業沖縄県

太陽光を利用した24時間持続可能エネルギーシステムの開発

株式会社創新工業

この事例のポイント

  • 下水管内の汚泥の堆積状況を確認する方法がなく、冠水などが起きてから修繕する事後対応になっていた。
  • 配管内の状況を調査・診断できる配管内検査用カメラを導入した。
  • 配管内検査用カメラの導入により、宮古島で従来できなかった下水配管内の事前調査と診断サービスを確立した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社創新工業
所在地沖縄県 宮古島市
業種設備工事業
技術分野情報処理
従業員数32人
資本金4,000万円
設立1969年

事業の背景

当社は管工事を事業の一つとし、配管清掃や大雨時の冠水対応などのメンテナンスを行っている。宮古島は平坦で山も川もないため、雨水は道路側溝から地下の閉水路と浸透桝を通じて地下に浸透させている。配管内に汚泥が堆積すると雨水がスムーズに流れず、側溝や浸透桝から冠水が生じ、道路の冠水が歩行者や車両の妨げになっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他下水管内の汚泥の堆積状況を確認する方法がなく、冠水などが起きてから修繕する事後対応になっていた。
  • その他冠水により道路が使えなくなり、人々の暮らしに支障をきたしていた。

やったこと

配管内の状況を調査・診断できる配管内検査用カメラを導入した。目視できない地下の配管内部を確認できるようにした。沖縄県から閉水路と浸透桝の配置状況やトラブル状況を聞き取り、マップに落とし込んだ。その上でエリアの選定、周囲の環境調査、浸透桝の内部調査を行い、島内の配管ルートマップを作成した。

事業の効果

配管内検査用カメラの導入により、宮古島で従来できなかった下水配管内の事前調査と診断サービスを確立した。配管の緊急修繕時も修繕箇所を目視で特定できるため業務が効率化した。配管の洗浄時期を計画的に決められるようになり、大雨による冠水災害の未然防止につながる。新設配管工事も完了を見据えて受注できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の管工事メンテナンス(配管清掃・冠水対応)から本取組につながる一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    宮古島の平坦な地形や道路側溝・暗渠の状況は触れられているが、競争優位や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    汚泥堆積による雨水の流れ不良と冠水という課題を認識し、配管内検査用カメラで事前調査する解決策を示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    業務効率化や災害未然防止への言及はあるが、高付加価値や賃上げに関する数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    設立昭和44年、従業員32人と規模は示されるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    行政への提案や配管ルートマップの活用先は示されるが、顧客ターゲットと選ばれる理由の整理は十分でない。

  • 事業化までの道筋3

    ルートマップ作成、エリア選定、周囲の環境調査、内部調査という段階は示されるが、期間や時期は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    宮古島にはこれまで下水配管内の事前調査が存在しなかったと記述され、新しい取組であることは読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    大雨による冠水災害の未然防止と、安心して暮らせるインフラ整備への貢献が地域の課題として示されている。

  • 費用対効果2

    業務効率化や計画化の効果は述べられているが、投入額に対する付加価値や生産性の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    カメラによる配管内の可視化と配管ルートマップの行政提案への活用は、デジタル技術による地域インフラ改善の方向性を示す。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    予防保全サービスの確立は示されるが、日本経済の構造転換や成長分野への進出とのつながりは明確でない。

  • 地域経済への波及3

    宮古島の地形と冠水リスクという地域特性を踏まえ、地域インフラの予防保全に取り組む点が読み取れる。

今後の展望

近年のゲリラ豪雨や台風の影響を受けやすい宮古島で、カメラの導入により安心して暮らせるインフラ整備に貢献していきたいとしている。農業用井戸の汚泥状況も確認できると期待している。事前調査した配管ルートマップは行政への提案やトラブルの軽減に活かしていく考えである。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。