ものづくり補助金平成26年度建設業鹿児島県

高性能防音パネルによる、組合せ自在な汎用性の高いサイレンサー(防音パネルシステム)の開発及び製作

株式会社川内建装

この事例のポイント

  • 一般的な防音パネルは現場での加工が必要で大掛かりなものが多く、設置に時間がかかる。
  • 防音パネルの基本形状をベースに、汎用性が高く必要な場所で必要なサイズを容易に組み立てられる2種類の防音パネルシステムを開発した。
  • 防音パネルシステムは現場での加工が不要で、設置や運搬を容易に行える。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社川内建装
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種職別工事業
技術分野機械制御,接合・実装,測定計測,立体造形
従業員数7人
資本金1,000万円
設立1978年

事業の背景

昭和49年の創業以来、建物の不燃化と大型化に伴い多くの建築物の内装工事を手掛けてきた。建物の仕上げの多様化に対応するため総合内外装工事業として事業を行っている。多岐にわたる顧客のニーズに応えられるよう技術の研鑽に努めている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力一般的な防音パネルは現場での加工が必要で大掛かりなものが多く、設置に時間がかかる。

やったこと

防音パネルの基本形状をベースに、汎用性が高く必要な場所で必要なサイズを容易に組み立てられる2種類の防音パネルシステムを開発した。防音ドア、LED照明、換気口などを備えたパネルを開発し、様々な使用環境に対応できるようにした。本事業の目標遮音性能は50dBとした。遮音測定の結果は40dB程度にとどまった。

検査測定Brüel & Kjær社製ハンドヘルドアナライザ

新しい製品・サービス:高性能防音パネルによる組合せ自在な汎用性の高いサイレンサー(防音パネルシステム)

事業の効果

防音パネルシステムは現場での加工が不要で、設置や運搬を容易に行える。現場の身体的負荷を軽減することで生産性の向上と作業環境の改善が期待できる。防音関連分野に特化して他社との差別化を図り、製造分野での新規雇用も生み出せる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の内装工事の実績と、防音パネルシステムを新規分野として位置付けた経緯が書かれているが、経営戦略上の位置づけは詳しく記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    防音関連分野への特化と他社との差別化を図る方針が書かれているが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決3

    現場加工が必要で設置に時間がかかる課題に対し、加工不要で設置や運搬が楽なシステムを提案しているが、高付加価値化の数値は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    遮音性能の目標は50dBとされ、測定結果は40dB程度にとどまったと書かれており、目標達成の見込みは示されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員7名の職別工事業者で、知識と技術と人格を磨いていると書かれているが、体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    防音対策のニーズに応える汎用性の高いシステムで、組立が容易な点が特徴と書かれているが、ターゲット顧客や裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    事業化に向けて遮音性能向上や床パネル開発、木質素材の意匠開発を挙げているが、スケジュールや解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金1,000万円と従業員7名の記載はあるが、財務状況や資金調達の見込みは書かれていない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    防音パネルで現場加工不要の点を特徴とし、他社との差別化を図るとあるが、高価格化や普及度についての記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    製造分野での新規雇用創出と地域の新規雇用への言及があるが、経済波及効果の具体的な規模は書かれていない。

  • 費用対効果2

    生産性の向上と作業環境改善を期待できるとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    防音パネルシステム設置後の測定と分析をパッケージングする構想はあるが、デジタル技術の活用の記述は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地域に愛される企業を目指し、地域の新規雇用に繋げたいと書かれているが、地域特性を活かした付加価値の詳細は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

防音パネル本体の遮音性能を向上させ、床パネルを開発する。木質系素材を活かした温もりのある製品を開発し意匠性のバリエーションを増やす。現状分析から設置後の測定と分析までをパッケージ化し、他社との差別化により地域の新規雇用につなげたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。