ものづくり補助金平成26年度情報通信業北海道

多様化した農業形態に合わせ強い農業を支える営農システムの再構築

株式会社冨貴堂ユーザック

この事例のポイント

  • 北海道の多品目経営に対応する作物別の農作業管理ソフトが市場になく、従来の本州ベンダー製品では顧客満足度が低かった。
  • 作業体系に合わせてカスタマイズできる簡単操作の農作業管理システム「しっかりファーム」を開発した。
  • 農家の作業記録からGAP認証申請に必要な情報をまとめられるようになり、申請作業が大幅に軽減された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社冨貴堂ユーザック
所在地北海道 旭川市
業種情報サービス業
資本金3,500万円
設立1976年

事業の背景

冨貴堂ユーザックは1970年代のオフィスコンピュータ販売とソフトウェア開発から始まり、IT環境の変遷の中でユーザー視点のサポートを続けてきた。近年は農業者をターゲットに農作業のクラウド化システムを開発している。6年前に本州ベンダーの農作業管理ソフトを北海道の農家に提案したが、顧客満足度は低く、作物別の管理メニューが欲しいという声があった。自社設計も試みたが、当時はネットワーク導入費が高く実用化は難しかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術北海道の多品目経営に対応する作物別の農作業管理ソフトが市場になく、従来の本州ベンダー製品では顧客満足度が低かった。
  • 人手・技能農家の作業体系に合わせて簡単に操作できるシステムを、現場調査を重ねて開発する必要があった。

やったこと

作業体系に合わせてカスタマイズできる簡単操作の農作業管理システム「しっかりファーム」を開発した。担当者が農家に通い調査と実証を再開し、Excelの一覧表から手書きのFAXまで届いた元資料を整理した。トップメニューは作業暦、作業日誌、圃場管理、機器管理、農薬肥料管理、データ経年比較の6機能で、すべての入力が1タップで行える。農家の要望を受けてGAP認証支援システムもオプションで追加し、日々の記録から認証取得に必要な情報をまとめられるようにした。

  • ソフトしっかりファーム農作業管理システム

新しい製品・サービス:クラウド型農作業管理システム「しっかりファーム」(作業暦、作業日誌、圃場管理、機器管理、農薬肥料管理、データ経年比較の6機能、GAP認証支援システムのオプション)

事業の効果

農家の作業記録からGAP認証申請に必要な情報をまとめられるようになり、申請作業が大幅に軽減された。トップメニューの全入力が1タップで行えるため、農家が日々の記録を続けやすくなった。実証に協力したアンバサダー農家5社の意見を反映し、現場で使われている。今後は地域農業のデータを収集し、生産活動に役立つデータの提供を目指している。

今後の展望

地域農業のビッグデータを収集し、生産活動に役立つデータの提供を目指す。将来は北海道の農家にドローンや衛星リモートセンシングによる圃場管理も提案したい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。