ものづくり補助金平成26年度製造業岩手県

立体印刷工程を内製化し、伸びゆく立体印刷物領域への本格進出!!

有限会社 宮古プリント

この事例のポイント

  • 印刷物の受注量が減少し、将来の経営に不安を感じる状況にあった。
  • 布地へフルカラーで出力できるインクジェット式プリンター、紫外線照射装置と紫外線硬化インクを備え、高さ10cmまでのプラスチックや木材、ガラス、金属、革製品などの立体物に直接印刷す…
  • 3種類の機械を同時に導入したことで、布・立体物・レーザー加工を一貫して提案できるようになり、商品ラインナップが大幅に広がった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社 宮古プリント
所在地岩手県 宮古市
業種印刷・同関連業
従業員数2人
資本金700万円
設立1958年

事業の背景

当社は宮古・下閉伊地区を商圏とするオフセット印刷事業者である。パソコン等の普及とペーパーレス化により紙出力の印刷物需要が減少しており、今後も受注量増加は見込めない厳しい状況にある。こうした中、近県や県内の競合他社にまだ導入実績が少ない立体印刷領域への業務拡大を決めた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力印刷物の受注量が減少し、将来の経営に不安を感じる状況にあった。
  • 新製品・新技術布やプラスチック、金属などへの立体印刷に対応する設備と受注管理の仕組みが無かった。

やったこと

布地へフルカラーで出力できるインクジェット式プリンター、紫外線照射装置と紫外線硬化インクを備え、高さ10cmまでのプラスチックや木材、ガラス、金属、革製品などの立体物に直接印刷するUVプリンターを導入した。あわせて素材を切断し文字や絵柄を描画するレーザー加工機を導入し、計3種の機械設備を整えた。UVプリンターとレーザー加工機の併用により、キーホルダーや記念グッズなど造形にオリジナル性を持たせた製品の製造が可能になった。設備の操作習得と従業員を含めた社内体制の整備に並行して取り組み、極小ロット受注の増大を見越した進捗管理や計数管理にも対応できるようになった。

加工機インクジェット式プリンター(布地用)
加工機UVプリンター
加工機レーザー加工機

新しい製品・サービス:布、プラスチック、金属、ガラス、木材などの多様な素材への立体印刷およびレーザー加工によるキーホルダーや記念グッズ等のオリジナル製品

事業の効果

3種類の機械を同時に導入したことで、布・立体物・レーザー加工を一貫して提案できるようになり、商品ラインナップが大幅に広がった。紙出力以外の商品が増え、大手印刷会社や写真店から二次的に請け負う受注も増えつつあり、既存商圏に加え近県や県内各地からの受注も期待できる。単品や極小ロットに対応できる小回りのよさを強みとして、新規顧客の開拓と粗利益率の向上を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    印刷物の受注減少と紙印刷からの脱却を述べ、データ作成技術を活かす新領域への展開が書かれているが、過去取組との一貫性を裏付ける具体記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    近県や県内の競合に導入実績が少ないと具体的に述べ、同時に3種の機械を持つワンストップ提案が競争力につながると書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    印刷物受注量の減少という課題を示し、立体印刷領域へ3機種を導入して商品ラインナップを大幅に広げる解決策が具体的に書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    高付加価値化や賃上げの目標値は書かれていない。受注増加の見通しが語られるのみで数値目標はない。

  • 事業を進める体制4

    機械導入と並行して従業員を含む社内体制を整え、進捗管理や計数管理にも取り組んだと具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ノベルティグッズやキーホルダー等の製品と、個別企画・単品や極小ロットに対応できる点が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は学校や公共機関、スポーツチームへの企画提案を進め、多品種少量生産の効率化を追究すると記述があるが、スケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    布・プラスチック・金属・ガラス・木材への立体印刷を、近県や県内の競合に導入実績が少ない領域として位置付けている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地域の宮古・下閉伊地区での商圏や県内各地への受注拡大が書かれ、地域需要の創出に触れているが、波及効果の数値はない。

  • 費用対効果2

    3機種導入の投入額や付加価値増加額は書かれておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献3

    UVプリンターとレーザー加工機の併用による立体印刷は新たな技術活用だが、地域やサプライチェーン全体への貢献は具体的に書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    紙印刷需要の減少から立体印刷領域への進出が書かれ、構造転換をうかがわせるが、市場成長の根拠は示されていない。

  • 地域経済への波及3

    宮古・下閉伊地区を拠点に地域の事業者として新たな商品を展開し、県内各地からの受注も期待されると書かれているが、雇用創出の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地域内の学校や公署などの公共団体、県内のスポーツチームへの企画提案を進め、新規受注を目指す。多品種・少量生産における効率的な業務の在り方を追究し、会社全体の粗利益率の向上を図る。

  • 目標:従業員数は2名

事業者の声

これまでのデータ作成技術を活かし、新規事業展開を目指す。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。