ものづくり補助金平成25年度製造業栃木県

最新設備導入による生産プロセス改善で競争力強化と企業組織を改革する戦略的展開事業

足利印刷株式会社

成果出力スピード 19版/時→33版/時

この事例のポイント

  • 顧客ニーズは高品質・多品種・小ロット・短納期・低価格へ変化していたが、設備の能力が追いつかなかった。
  • 課題解決のため、ドイツのハイデルベルク社で当時最新の高性能印刷用アルミ版出力装置「スープラセッター 106デュアルカセットローダー」を導入した。
  • 出力スピード 19版/時→33版/時。高速・自動化された新装置により、年間総出力時間に換算すると約439時間の生産時間が短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名足利印刷株式会社
所在地栃木県 足利市
業種印刷・同関連業
技術分野機械制御
従業員数45人
設立1952年

事業の背景

1945年に鉄道乗車券の印刷工場として創業し、乗車券や金券、商業印刷物、出版物、ノベルティグッズまで総合的に手がけてきた。近年は、IT化、消費者ニーズの多様化、企業のコスト削減、人口減少などにより印刷業界を取り巻く状況が年々厳しくなっている。パソコンで誰もが手軽にデザインや印刷をできる時代となり、情報発信や収集もインターネットへ移行しつつある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力顧客ニーズは高品質・多品種・小ロット・短納期・低価格へ変化していたが、設備の能力が追いつかなかった。
  • 人手・技能マンパワーだけでは限界があり、現状の設備ではこれらの課題を解決できなかった。
  • 集客・繁閑IT化や消費者ニーズの多様化、人口減少などで印刷市場の規模が縮小していた。

やったこと

課題解決のため、ドイツのハイデルベルク社で当時最新の高性能印刷用アルミ版出力装置「スープラセッター 106デュアルカセットローダー」を導入した。この装置は印刷の中間工程に欠かせない、アルミ製の版をつくる機械である。装置の高速化・自動化機能を最大限に使い、出力スピードを従来の19版/時から33版/時にアップさせた。新装置は版の自動供給装置(カセット式)を備え、無人での自動出力が可能になった。これにより、従来は1枚ずつ人の手で挿入していた版の挿入作業時間が約76.9%削減された。

  • その他スープラセッター 106デュアルカセットローダー

事業の効果

  • 出力スピード 19版/時→33版/時

高速・自動化された新装置により、年間総出力時間に換算すると約439時間の生産時間が短縮された。版挿入の自動化で人手作業が大幅に減り、生産コストの削減と作業体制の再構築も実現した。その結果、多品種・小ロット・短納期に対応できるようになり、前工程のデザイン作業に時間を割けるようになって顧客の要望にも柔軟に応えられるようになった。設備投資による競争力強化と人的競争力の向上が両立し、売上拡大にも寄与した。

今後の展望

新たな人材の確保(雇用拡大)と専門知識の習得・技術継承(人材教育)を同時に進める。新規設備への投資や新事業の展開も検討し、収益性を高めて経営基盤の安定を図る。

事業者の声

地域のリーディングカンパニー

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。