回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社新栄光学
成果外注先で最低4日ほど要していた前工程の日数と精密研磨の20分をあわせて60分に縮めた
| 事業者名 | 株式会社新栄光学 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 花巻市 |
| 業種 | 業務用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 100万円 |
| 設立 | 2007年 |
昭和48年に花巻市で創業した旧リコー光学株式会社の立ち上げに当社の先代が参画し、先代は独立して「岩瀬光学」を立ち上げた。これを継承し平成19年に株式会社新栄光学として新工場を設立した。カメラレンズ、セキュリティ、医療、車載用など光学機器の内部に使われるレンズの研磨を行っている。主な受注先は中小企業のメーカーで、量的には小ロットであり、取り組んだ経験のない試作品の受注も多くなってきている。
抱えていた課題
やったこと
従来は曲面を作るレンズの削り取り前工程を外注していたが、NC高精度球芯研磨装置を導入して外注工程を内製化した。この装置により、凹レンズと凹凸レンズの同時加工が可能になり、曲率半径もNCで制御されるため加工範囲がゼロから無限大まで広がった。外注先で最低4日ほど要していた前工程の日数と精密研磨の20分をあわせて60分に縮めた。導入前に180分かかっていた本研磨と洗浄は140分まで短縮された。ダイレクトペレット加工も可能となり、従来は難しかった肉厚光学特殊レンズも加工できるようになった。
| 加工機 | NC高精度球芯研磨装置 |
|---|
外注していた前工程を自社で行えるようになり、短納期化と低コスト化が実現した。曲率半径もNCで制御され、加工範囲がゼロから無限大まで広がり、特殊なレンズや肉厚光学特殊レンズの研磨も可能になった。凹凸レンズの同時加工により作業時間が短縮され、不良率の低減という効果も生まれた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
外注していたレンズ前工程を自社化する計画で、過去の研磨事業との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明確に書かれていない。
取引先の要望に応えられず失注していたことや小ロット試作品の多さに触れており、外部環境と自社の課題はうかがえるが、競争優位の定量的根拠は乏しい。
外注前工程の最低4日を含む納期短縮と、研磨時間180分から140分への短縮が示され、課題解決の方向性が具体的に読み取れる。
前工程と精密研磨を合わせて60分に縮めた具体的な数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員9名の企業であることと、経験の浅い従業員でも操作できるよう補正プログラム化に取り組む旨がわずかにうかがえる。
小ロット試作や難易度の高い形状のレンズに対応できる点が示され、顧客や選ばれる理由が具体的に読み取れる。
導入後の研磨対応範囲の拡大は書かれているが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは記載されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
肉厚光学特殊レンズや凹凸レンズの同時加工など、従来困難だった高難度加工に対応できる点が具体的に書かれている。
カメラやセキュリティ、医療用レンズなど国内産業への関与はうかがえるが、経済波及や雇用創出の効果は書かれていない。
外注費の削減と不良率低減に触れているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
NC制御による加工範囲の拡大は読み取れるが、デジタル技術の活用がサプライチェーン全体の革新につながるかは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
花巻市の地元で創業した企業であることは読み取れるが、地域の特性を活かして雇用や成長を牽引する記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後どのような光学機器が開発されても対応可能な状態を維持したいと考えている。
今後どのような製品が開発されるか予想がつかない業界の現状にあるが、どんなものにも対応していきたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名