ものづくり補助金平成26年度製造業茨城県

製」「販」体制を総合的に見直した付加価値向上戦略の展開

根本製菓 株式会社

成果包装スピード 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 包装ラインがボトルネック工程となり、繁忙期には生産が追いつかなかった。
  • 袋詰めせんべいの包装ラインを見直し、自動包装機であるセミオートシール機を導入した。
  • 包装スピード 1倍→1.5倍。包装ラインの見直しにより生産性が向上し、作業スピードが上がって余力が確保された。

事業者のプロフィール

事業者名根本製菓 株式会社
所在地茨城県 水戸市
業種食料品製造業
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1951年

事業の背景

1951年の創業以来、素材と製法にこだわり、あられやせんべいを製造してきた。味付けは機械を使わず手作業で行い、あえてムラのある味に仕上げている。主力顧客は流通大手で、繁忙期にはその注文対応に追われ、収益率の高い直営店舗への供給を取りやめる状況が近年続いていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力包装ラインがボトルネック工程となり、繁忙期には生産が追いつかなかった。
  • 販路・情報発信繁忙期に主力顧客である流通大手からの注文をこなすことで精いっぱいになり、収益率の高い直営店舗「巴堂」への製品供給を取りやめる状況が近年続いていた。
  • 人手・技能足踏み式シーラー機を使った包装作業は長時間の足踏みを伴い、作業者の体力的な負担が大きかった。
  • 品質・精度旧式の機材ではシール性(熱による圧着)が悪かった。また賞味期限の日付を手作業で印字していたため日付のミスが多かった。
  • 新製品・新技術顧客から要望の多かったジッパー付き包装には、従来の自動給袋機が対応できなかった。

やったこと

袋詰めせんべいの包装ラインを見直し、自動包装機であるセミオートシール機を導入した。導入前にメーカーから機械を借りて包装時間を測定したところ、従来の足踏み式シーラー機と比べて1.5倍のスピードアップが可能と分かったため採用した。あわせて、賞味期限を自動設定して印字できるインクジェットプリンターと、金属検出機一式を導入した。さらに、コンベアー給袋機を新たに導入し、ジッパー付きの包装形態へ変更した。

加工機セミオートシール機
その他インクジェットプリンター
検査測定金属検出機
加工機コンベアー給袋機

事業の効果

  • 包装スピード 1倍→1.5倍

包装ラインの見直しにより生産性が向上し、作業スピードが上がって余力が確保された。これにより、収益率の高い直営店舗へ繁忙期でも製品を安定供給できるようになった。ジッパー付き包装の実現により、湿気対策で最後の1枚までおいしく食べられる商品を提供できるようになった。日付の自動印字により表示ミスもなくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の素材・製法へのこだわりと直営店「巴堂」の位置づけは読めるが、今回の設備投資を経営戦略に結びつける記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    主力顧客は流通大手で、顧客要望や直営店の収益率に触れるのみ。自社の強みと市場環境の関係は詳しく書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    繁忙期に注文をこなせず直営店への供給を取りやめていた課題を示し、包装ライン改善で直営店への安定供給を実現したと読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    セミオートシール機で包装時間が従来の1.5倍のスピードアップと具体的だが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員28名、資本金1,000万円と記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ジッパー付き包装は顧客からの要望が多く、湿気対策に効果的だと具体的な価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    機械借用による時間測定や段階的な設備導入は読み取れるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    手作業の味付けや昔ながらの製法を強調しており高付加価値をうかがえるが、高価格化の数字や市場内の位置づけは示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の米菓子製造で国産原料を使う点は触れられるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は記載がない。

  • 費用対効果3

    包装時間の短縮と生産余力の確保は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    インクジェットプリンターによる日付の自動印字など、一部の技術導入はうかがえるがサプライチェーンへの貢献は記載されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    茨城県水戸市の地場の米菓子製造として地域の特性に触れるが、地域経済の成長や雇用への寄与は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

包装デザインを改善して魅力的な商品ラインナップを目指すとともに、ホームページを整備し、売上総利益率の高い直営店舗とインターネット販売に注力していく方針である。

事業者の声

おいしい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。