ものづくり補助金平成26年度製造業茨城県

自動車エンジン部品などの工程集約と高速切削による生産性向上

株式会社 木城製作所

成果高圧クーラント装置の追加などで切削速度が向上し、加工時間が1個当たり23秒短縮された。

この事例のポイント

  • 耐熱ボルトは頭部六角形の加工を別機械で行っていたため、機械間で仕掛品の待ち時間が発生していた。
  • 最新型の主軸台固定型CNC自動盤を導入し、従来は別の機械で行っていた六角部分の切削も含め、ネジ部・円筒部の加工から頭部外径切削までを1台で同時進行できるようにした。
  • 高圧クーラント装置の追加などで切削速度が向上し、加工時間が1個当たり23秒短縮された。1台の機械で仕上がりまで行えるようになり、発注から納品までのリードタイムが短縮され、コストダウンが実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 木城製作所
所在地茨城県 筑西市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数28人
資本金1,000万円
設立1957年

事業の背景

同社は金属切削加工で各種機械部品を製造販売し、油圧、自動車、半導体設備、精密機械など多分野の受注を確保してきた。ものづくり補助金(2012年度、2013年度)を活用して技術向上や雇用拡大につなげてきた。自動車部品では、新規の顧客開拓に加え、従来の依頼主からの原価低減要求や増産要求に応える必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力耐熱ボルトは頭部六角形の加工を別機械で行っていたため、機械間で仕掛品の待ち時間が発生していた。
  • 人手・技能二種類の機械の間で人が手で部品を付け替えており、機械加工より正確性が下がる懸念があった。
  • 品質・精度シャープな切刃は欠けやすく、微小な欠けで表面が粗くなる問題があった。
  • コスト・採算簡単な加工の仕事は海外に流れやすく、国内の金属加工業は新規参入が難しい状況にあった。

やったこと

最新型の主軸台固定型CNC自動盤を導入し、従来は別の機械で行っていた六角部分の切削も含め、ネジ部・円筒部の加工から頭部外径切削までを1台で同時進行できるようにした。加圧した切削液を噴射して切り屑を排出する高圧クーラント装置を追加した。切削工具のエッジをホーニングで追加工し、生産技術グループが実験でホーニングの最適な角度と量を規定した。耐熱性のあるSUS304(オーステナイト系ステンレス鋼)の加工で表面粗さを小さくした。

加工機主軸台固定型CNC自動盤
その他高圧クーラント装置

事業の効果

  • 高圧クーラント装置の追加などで切削速度が向上し、加工時間が1個当たり23秒短縮された。

1台の機械で仕上がりまで行えるようになり、発注から納品までのリードタイムが短縮され、コストダウンが実現した。高圧クーラント装置の追加により切削速度が向上し、1個当たりの加工時間も短縮された。ホーニングの成功により初心者でも容易に加工ができるようになり、加工技術の向上も実現した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24・25年度の補助金採択で技術・売上拡大につなげたとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ホーニングで表面品質を高め、国内外ライバルに対抗する価格競争力を備えるとあるが、市場動向の分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    一次側と二次側を別機械で行い仕掛品待ちが発生していた課題を、主軸台固定型CNC自動盤で解消し、1個当たり23秒短縮と具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    リードタイム短縮とコストダウンの実現は述べられているが、賃上げや付加価値額の数値目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    長年の技術と経験により、1.5カ月で量産体制に持ち込めたとあり、遂行力はうかがえるが人材や事務体制の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高精度・短納期・最適価格を掲げ、表面粗さなど顧客からの厳しい条件に応える点は読み取れるが、ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    量産体制までの期間は1.5カ月と示されているが、中長期の課題検証や段階的スケジュールの記載は限定的である。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ホーニングによる切刃の高度化で高精度加工を実現するとあるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    雇用の拡大や地域との交流に触れているが、波及効果や社会インフラとしての必要性は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果3

    補助金で技術向上や売上・利益拡大、雇用拡大につながったとあるが、投入額に対する増加額の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    高圧クーラント装置や自動盤の導入はあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    茨城県筑西市の企業で地域との交流を心掛けるとあるが、地域特性を活かした成長牽引の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回の事業で生産効率が上がった耐熱ボルトの生産を進め、今後も難しい素材の加工に取り組み、新しい技術を積極的に取り入れることで確固たる地位を確立すると見込んでいる。

  • 目標:耐熱ボルトの生産を、わずか1.5カ月で量産体制に持ち込めた。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。