ものづくり補助金平成26年度生活関連サービス業、娯楽業茨城県

女性が使ってみたいと思う、最高のおもてなしおしぼり『心』の提供

株式会社ヴィオーラ

成果1分間の生産本数(手作業と機械の比較) 3本/分→10本/分

この事例のポイント

  • おしぼり市場は少子高齢化やコストダウンにより年々縮小し、「誰が使ったかわからないものを使いたくない」として貸おしぼり離れも進んだ。
  • 女性チームが企画し、世界的ブランドの今治タオルを使ったふっくらとした高級おしぼり「心」を開発した。
  • 1分間の生産本数(手作業と機械の比較) 3本/分→10本/分。高水位超低速洗いにより、今治タオルの生地を傷めず風合いの良い仕上がりになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヴィオーラ
所在地茨城県 水戸市
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数180人
資本金1,000万円
設立1962年

事業の背景

1962年創業の県内最大手の貸おしぼり業者で、品質の高さには定評があった。顧客の多くは飲食業だが、少子高齢化やコストダウンの影響でおしぼり市場は年々低下していた。さらに「誰が使ったかわからないものを使いたくない」として、ペーパーおしぼりへの移行など貸おしぼり離れが大きかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑おしぼり市場は少子高齢化やコストダウンにより年々縮小し、「誰が使ったかわからないものを使いたくない」として貸おしぼり離れも進んだ。
  • 販路・情報発信おしぼり離れが進む女性に向けて新たな需要と市場を開拓する必要があった。
  • 品質・精度今治タオルのような高級タオルは従来の洗濯脱水機では風合いを保って洗えず、タオル地を傷めない特別仕様の機械が必要だった。
  • 生産能力高級おしぼりの畳み方と巻き方は手作業のため、1分間に約3枚しか生産できず生産性が上がらなかった。

やったこと

女性チームが企画し、世界的ブランドの今治タオルを使ったふっくらとした高級おしぼり「心」を開発した。洗濯工程では、従来の1分間36回転のたたき洗いで生地を傷めることを避けるため、水位を高くして1分間10回転の高水位超低速洗いを考案し、送風機で空気を送って気泡洗浄により洗浄力を補った。タオルを泳がせるような洗い方により生地を傷めず風合いの良い仕上がりになり、特別仕様の洗濯脱水機MOX―50をメーカーに改造相談し、メーカーが試作機を作って試行錯誤を経て完成させ導入した。畳み方と巻き方は高級感を出しタグを隠さないよう従来から変え、手作業では1分間に約3枚しか生産できなかったため、高級おしぼり包装機タタミ方限定を開発して導入した。機械導入後は1分間で約10本の生産が可能になった。

加工機洗濯脱水機MOX―50特別仕様
加工機高級おしぼり包装機タタミ方限定

新しい製品・サービス:今治タオルを使用した高級おしぼり「心」。厚手で柔らかな手触りで、表面にはハート模様を施し、天然うるおい成分を配合して乾燥した環境でも皮膚に潤いを与える。通常のおしぼりの倍のボリュームがあり、通常商品の10倍以上の価格の高級おしぼり。

事業の効果

  • 1分間の生産本数(手作業と機械の比較) 3本/分→10本/分
  • 洗濯ドラムの回転速度 36回転/分→10回転/分

高水位超低速洗いにより、今治タオルの生地を傷めず風合いの良い仕上がりになった。特別仕様の洗濯脱水機と包装機の導入により、手作業だった畳み込みを機械化して生産性が大きく向上した。高級おしぼりは顧客が年々増え、遠方の首都圏への販路拡大が今後の課題となっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業1962年・50年以上のおしぼり事業の延長で女性向け高級品を開発しており、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    おしぼり離れや貸おしぼり市場の低下に対し、今治タオル使用と高級品で首都圏の最高グレード顧客を狙う内容で、強みと外部環境の関係が具体的に読める。

  • 課題の認識と解決4

    ペーパーおしぼり移行や市場縮小という課題に対し、通常の10倍以上の高級おしぼり開発と特別仕様洗濯脱水機導入で対応しており、課題と取組の対応は読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    手作業1分3枚から機械導入後1分10本ほどに生産できたとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    メーカーと試作機を試行錯誤して導入したとあるが、人材や事務処理体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    女性が使いたくなる高級おしぼりを対象に、今治タオルの厚手で柔らかな手触りとハート模様の特徴が明記され、ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    首都圏への販路拡大が課題とされ、「心」専用ホームページの立ち上げを早急に進めているとあるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    通常の10倍以上の高価格帯の高級おしぼりで、同分野の中で高価格化を図る内容であることが数字で示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    雇用創出や地域経済波及、社会インフラとしての必要性については記述がほぼなく、わずかに県内事業者の取引がうかがえる程度。

  • 費用対効果3

    生産量が1分3枚から10本に増えたという効果は示されているが、補助金投入額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    特殊洗濯脱水機や包装機の開発導入は見えるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    茨城県水戸市の県内最大手として県内の高級車販売店などに販売しており、地域の事業としての位置付けはうかがえるが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は、通常商品の10倍以上という高価な高級おしぼりの需要が見込まれる首都圏へどのように販路を広げるかが課題である。遠方まで足を運ぶことが難しいため、現在「心」専用のホームページの立ち上げを早急に進めている。

事業者の声

たかがおしぼり、されどおしぼり。世界一のレンタルおしぼりを提供し続けていきたいです

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。