回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ババテック
成果溶接時間を50%短縮
| 事業者名 | 株式会社ババテック |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県 伊勢崎市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 9人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2003年 |
医療機器向けの板金部品は外観仕上げの見栄えが重要で、デザインを重視した複雑な形状の依頼が多い。試作段階でもアール形状の依頼が多く、部品点数は2〜3倍となり、溶接の長さも増えて歪みも大きくなる。コスト低減の要求も大きく、加工技術面の新規技術導入なくしては対応が困難となっている。
抱えていた課題
やったこと
熟練工講師による技術講習会を4回実施し、技術情報の共有化を図った。熟練工の持つTIG溶接のノウハウを活かし、新方式YAGレーザー溶接での最適溶接条件を見つけるため、重ね継手、T継手、突合せ継手、かど継手など様々なパターンの試作を行った。当社が主に使用する鋼板で歪み・焼けが限度内になる溶接速度、溶接電流出力を検証し、溶接後処理ゼロを目指した。YAGレーザー装置を導入した。YAG溶接は人間の目に見えない近赤外線を用いた溶接方法で、溶接幅が細く低歪みの加工ができ、TIG溶接ではできない極薄板材の溶接接合が可能である。
| 加工機 | YAGレーザー装置 |
|---|
新しい製品・サービス:新方式YAGレーザー溶接による溶接加工
溶接時間を50%以上短縮し、溶接後の歪み取りと焼け取りの工程をゼロ化した。外観品質も保つことができ、顧客の技術部の承認を受けた。既存取引先からの受注に加え、新規受注や新分野への進出につながる見込みである。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存のTIG溶接の課題に対し溶接工程の改善に取り組んだことは読み取れるが、過去の取組との連続性や経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
医療機器向け板金部品の多品種少量・高品質要求と熟練工のTIG溶接ノウハウに触れているが、市場動向と自社の強み・弱みの比較は示されていない。
溶接工程がボトルネックで約40%の工数を占めるという課題を示し、溶接時間58%短縮と後処理工数ゼロ化という数値で解決を示している。
溶接時間の目標50%短縮に対し試作で58%短縮を実現し、売上を2021年に現在の約3倍の2,700万円とする数値目標も示されている。
熟練工の講習会を4回実施したことは書かれているが、補助事業を遂行する人材・事務体制の詳細は読み取れない。
顧客要望のアール形状や部品点数増加に対応する必要性と、顧客技術部の承認を得たことから、ニーズと選ばれる理由が読み取れる。
複雑継手でYAG溶接が困難な場合があることを挙げ、今後も試作開発を続けるという課題と解決の方向性が示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
新方式YAGレーザー溶接による極薄板加工や溶接後処理ゼロという、同分野で高水準の加工技術化が示されている。
医療機器や航空機産業分野での受注や雇用創出がうかがえるが、国が補助する積極的理由や波及効果は書かれていない。
溶接時間50%短縮や後処理工数ゼロ化、売上約3倍の目標など、投入に対する効果が数値で示されている。
新方式YAGレーザー溶接の導入は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献や新たなビジネスモデルの記述は薄い。
医療機器や航空機産業分野への進出を目指す記述があり、成長分野への進出がうかがえるが、構造転換への言及はない。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
既に受注が確定している既存取引先に加え、新規受注や新分野への進出を目指す。次世代医療機器開発の受注を目指し、航空機産業分野では市場参入調査を進め2021年の参入を目指す。複雑な継手の場合はYAG溶接で困難なものもあり、今後も試作開発を続ける。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日