ものづくり補助金平成26年度製造業千葉県

最新型自動平盤打抜機の導入による抜き加工高5倍計画

エクセレント株式会社

成果段取替え時間 120分→25分

この事例のポイント

  • 大口発注の増加に対し、抜き加工工程がボトルネックとなり必要な生産量を確保できていなかった。
  • 機械装置の選定を行い、最新型の自動平盤打抜機を導入した。
  • 段取替え時間 120分→25分。段取替え時間が2時間から25分に短縮され、抜き加工高5倍の目標を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名エクセレント株式会社
所在地千葉県 八千代市
業種印刷・同関連業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立2001年

事業の背景

当社はセールスプロモーションツールの製造・加工及びアッセンブリ業務の受託を中心に事業を展開し、小売業や流通業を中心に多くの顧客から支持を得ている。昨今は大手流通業からの大口発注を受けることとなり、生産性の向上が急務となっていた。アッセンブリ業務は加工賃の低減が求められており、現在の利益率では正社員を大量に雇用しての事業運営はできない状況である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力大口発注の増加に対し、抜き加工工程がボトルネックとなり必要な生産量を確保できていなかった。
  • 人手・技能ムシリ作業などの工程を人手に頼っており、パート従業員の確保が課題となっていた。
  • 生産能力一回の段取替えに2時間を要し、リードタイムが長期化していた。
  • 新製品・新技術従来の設備では0.25㎜以上の紙厚でしか製造できず、顧客の要望に十分応えられなかった。

やったこと

機械装置の選定を行い、最新型の自動平盤打抜機を導入した。機械装置の搬入・設置・稼働テストを行い、機械装置メーカーによる技術指導を受けた。当社オペレーターによる稼働テストを実施した。事業の実施は機械装置メーカー及び当社契約コンサルタントの協力により、問題なく実施できた。

加工機自動平盤打抜機

新しい製品・サービス:0.10㎜~4.00㎜という幅広い紙厚に対応し、他社では実現できない形状・素材を用いたセールスプロモーションツールの製造が可能となった。PET素材の加工も可能となり、製品ラインナップが拡大した。

事業の効果

  • 段取替え時間 120分→25分
  • 抜き加工高 1倍→5倍

段取替え時間が2時間から25分に短縮され、抜き加工高5倍の目標を実現した。ボトルネック工程が改善され、生産性が向上し、収益性も徐々に向上する見込みである。超薄紙やPETなど紙以外の素材の加工が可能となり、差別化とともに従来より幅広い顧客層を取り込める見込みである。歩留まり率の向上も見られ、従来生じていたカットムラが大幅に減少した。外注加工も減少している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    印刷後の抜き加工がボトルネックと明記され、セールスプロモーションツール製造・アッセンブリの受託を中心とした事業との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手流通業からの大口発注や多くの顧客からの支持が書かれ、紙厚0.10〜4.00mmやPET加工で差別化する記述がある。

  • 課題の認識と解決5

    段取替え2時間を25分に短縮し抜き加工高5倍を実現したと数字で示され、課題認識と解決の成果が明確に読み取れる。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    抜き加工高5倍と段取替え時間1/5(25分)という数値目標が設定され、実施後にその達成が示されている。

  • 事業を進める体制3

    機械メーカーによる技術指導や契約コンサルタントの協力、当社オペレーターによる稼働テストが書かれているが、人材体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    セールスプロモーションツールの企画から加工・アッセンブリまでの一元対応が強みとして示され、顧客や用途も明記されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入手順(選定、搬入・設置、メーカー指導、稼働テスト)は示されているが、中長期の課題検証や詳細スケジュールは薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    POP等のセールスプロモーションツールは販促用途だが、同分野での高付加価値化・高価格化を示す記述は限定的。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果への言及は薄く、パート従業員確保が課題とあるが国の補助の必要性は明示されていない。

  • 費用対効果4

    段取替え時間が1/5に短縮し抜き加工高5倍、外注加工の減少とあり、生産性向上の効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    ボトルネック解消と紙以外素材の加工は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    千葉県八千代市での事業実施は書かれるが、地域の特性を活かした成長牽引への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産性が向上し、更に他社との差別化にも目処が付いた。現在抱えている問題を解消しつつ、多様なセールスプロモーションツールの提供により、売上・利益共に向上させていきたいと考えている。

事業者の声

当該事業の実施により、当社のボトルネック工程が改善されたと同時に、次のステップに進むべく新たな改善工程も明確になりました。生産性の改善だけでなく、受注幅の増加に寄与するなど、経営として効果的な取り組みが実施でき、中長期の成長イメージが確立することができました。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。