ものづくり補助金平成26年度製造業三重県

趣味や思い出を彩る上質なアルバム製本のフォトブック量産化計画

有限会社ミフジ印刷

成果納期 10日→3日

この事例のポイント

  • 熟練工の手作業による属人的な作業では限界があり、アルバム製本フォトブックを量産する生産能力が足りなかった。
  • 合紙機械とプレス機を導入し、手作業だった工程を機械化した。
  • 納期 10日→3日。手作業の張り合わせ工程を機械化したことで作業時間が30分に短縮され、納期は10日から3日になる体制が構築された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社ミフジ印刷
所在地三重県 津市
業種印刷・同関連業
技術分野表面処理
従業員数9人
資本金300万円

事業の背景

同社は長く自社一貫生産を行ってきたため、各工程の知識・技術を蓄え、短納期・高品質を強みとしてきた。三重県でアルバム製本の技術を持つのは同社を含めて2社のみである。新規取引先から、上質なアルバム製本のフォトブックの量産化を依頼された。一般的なフォトブックはリング製本や中綴じ製本が大多数を占めるため、安価な製品では満足できない層向けに上質な仕上がりを提供する必要があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力熟練工の手作業による属人的な作業では限界があり、アルバム製本フォトブックを量産する生産能力が足りなかった。
  • 納期・工程手作業の張り合わせ工程がボトルネックとなり、納期は現状10日かかっていた。
  • 品質・精度フォトブックの不良率を削減する必要があり、目標は1%とされた。

やったこと

合紙機械とプレス機を導入し、手作業だった工程を機械化した。これにより熟練工を別の工程に集中させて生産効率を上げる体制を整えた。導入後、21回の検証を行った。ボトルネックだった張り合わせ作業は30分に短縮された。検証を重ねるごとに不良率は下がっている。

加工機合紙機械
加工機プレス機

新しい製品・サービス:上質なアルバム製本のフォトブック

事業の効果

  • 納期 10日→3日

手作業の張り合わせ工程を機械化したことで作業時間が30分に短縮され、納期は10日から3日になる体制が構築された。熟練工以外の者でも同じ作業ができるようになり、技術の伝承が可能になった。不良率は検証のたびに下がっており、現状は3%で目標の1%にはまだ届いていないものの、今後の達成が見込まれる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のアルバム製本技術と短納期・高品質の強みを活かす取組で、一貫性は読めるが経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    三重県で当社を含め2社しか保有しない技術と、安価なフォトブックとの差別化が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    熟練工の手作業がボトルネックで、納期10日を7日短縮し3日を実現する課題認識と対策が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    納期10日から3日へ、不良率3%から目標1%へ、作業30分短縮など数値目標が明示され、検証21回で不良率が下がっている。

  • 事業を進める体制2

    熟練工の技術継承は触れられているが、事業を遂行する人材・事務体制の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    写真愛好家や思い出を残したい人がターゲットで、上質さが選ばれる理由として具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入設備と検証回数、工程の機械化が書かれるが、中長期の課題検証やスケジュールの記述は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    安価なリング製本が大多数の中で、上質なアルバム製本フォトブックという高付加価値化の方向性が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    写真愛好家の増加や市場の将来性は述べられるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    設備導入による納期短縮や不良率低減は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    合紙機械とプレス機による手作業の機械化は書かれるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    三重県で2社のみの技術を活かす点は地域性がうかがえるが、雇用創出や地域成長への言及は具体性が薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

写真愛好家の数はデジタルカメラの普及とともに増えており、高精度カメラ付きスマートフォンの登場でさらに増えると見込まれるため、同社製品を取り巻く市場の将来性は非常に高いといえる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。