ものづくり補助金平成26年度情報通信業東京都

意味を持たない音楽で無音の空間を彩る環境音自動生成装置

産業開発機構株式会社

この事例のポイント

  • 出版不況と呼ばれる中で、何か新しい事業を見つけなければならないと模索していた。
  • 補助金を使い、音環境システム「PFOEVS」の研究開発と特許・商標登録を行った。
  • PFOEVSの研究開発と特許・商標登録を補助金で進めた。

事業者のプロフィール

事業者名産業開発機構株式会社
所在地東京都 台東区
業種映像・音声・文字情報制作業
従業員数7人
資本金1,000万円
設立1968年

事業の背景

主力は医療をはじめとする映像技術の情報を扱う月刊誌2誌の出版である。映像の活用範囲が広がる一方で、出版事業は不況の中にあった。医療技術ではなく医療サービスにも関心を持つ神経内科医と、作曲家の外山がそれぞれ新事業の話を持ち込み、両者を引き合わせて開発が始まった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術出版不況と呼ばれる中で、何か新しい事業を見つけなければならないと模索していた。

やったこと

補助金を使い、音環境システム「PFOEVS」の研究開発と特許・商標登録を行った。PFOEVSは意味のない音楽を自動生成するプログラムで、作曲家の外山が音楽業界の識者や研究者、カウンセラーの意見を取り入れて完成させた。現在はプログラムをチップ化する開発を進めており、完成すればチップをスピーカーに差し込むだけで再生できるようになる。

新しい製品・サービス:環境音自動生成装置 PFOEVS

事業の効果

PFOEVSの研究開発と特許・商標登録を補助金で進めた。チップ化が完成すれば、アンプとコンピュータを用意する必要がなくなり、持ち運びも容易になる。将来的には空気清浄機に組み込み、空気の清浄と音の再生を同時に行う構想もある。ただし、本文には数値で示された効果は書かれていない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性3

    出版不況の中で新事業を模索していたこと、PFOEVSの研究開発に取り組んできた経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や顧客動向の分析、競争優位性に関する記述はなく、自社の強みとしては映像関連の情報誌事業がうかがえる程度。

  • 課題の認識と解決2

    出版不況という課題認識はうかがえるが、高付加価値化や成長につながる具体的な事業計画の数値や手順は示されていない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    作曲家と神経内科医の連携、音楽業界の識者やカウンセラーの意見を取り入れた開発体制は読み取れるが、事務処理能力などは具体性が薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    待合室でのクラシック音楽による患者クレームという具体的事実から、意味のない音楽が医療現場に適するというニーズの根拠が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    チップ化やスピーカーへの組み込み、空気清浄機への搭載など今後の展開は示されているが、スケジュールや課題解決方法は明確でない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    既存の音楽では適さない場面に対し、意味を持たない自動生成音楽という新たな分野を開発した点が具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    医療サービスの質向上や待合室の環境改善への言及はあるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    画像センサーの活用やチップ化による応用など先端技術への関心は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は具体的でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    バーチャルとフィジカルの架け橋という構想はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

PFOEVSは生まれたばかりで、未来に向けた可能性は無限にあると考えている。今後バーチャルの世界が重要になるなかで、架け橋となる存在を目指している。

事業者の声

「バーチャルとフィジカルの架け橋を音で提案する」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

千葉県情報通信業平成25年度

障害者関連事業で商品と顧客サービスを革新する就労支援事業

障害者就労支援器具「ワークサンプル幕張版」で使う30段棚を、既存の台湾製木製棚から国産のプラスチック製棚に変更した。

効果:台湾産木製棚から国産プラスチック製棚にしたことで軽量化、高品質化、低コスト化が実現した。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。