新規製品の製造受注への対応とオリジナル商品の開発
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
立山電化工業株式会社
成果導入から売上高が約3倍に(導入初年度に比べ、売上高が3年で約3倍になった)
| 事業者名 | 立山電化工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 高岡市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 190人 |
| 資本金 | 5,700万円 |
| 設立 | 1945年 |
当社は自動車向け半導体、携帯・スマートフォン向けコネクター、チップ抵抗器、PC向けピン、LED用セラミック基板などの電子部品への機能めっきを専門とする。コネクターが売上の約50%、次いでチップ抵抗器が約25%を占める。電子機器の短小軽薄化に伴い電子部品の需要が拡大し、無電解めっきのニーズが一層高まることが予想されていた。
抱えていた課題
やったこと
平成26年度のものづくり補助金を活用し、既存ラインを改良してめっき槽1台、めっき液の自動分析装置、分析結果に基づき還元剤溶液などを自動的に補給する装置を導入した。主力のスマートフォン部品を対象に無電解ニッケルめっきを始め、平成28年3月に装置を設置、同年5月から量産試作へ本格稼働した。これにより、これまで対応が難しかった均一で高精度な加工が可能となった。
| 加工機 | 無電解めっき装置(めっき槽) |
|---|---|
| 検査測定 | めっき液の自動分析装置 |
| その他 | 還元剤溶液の自動補給装置 |
新しい製品・サービス:無電解ニッケルめっき
無電解ニッケルめっきによって、これまで難しかった均一で高精度な加工が可能になり、顧客満足度が高まり受注も拡大した。導入初年度に比べ売上高が3年で約3倍になった。県内で無電解ニッケルめっきができるのは当社を含め2社のみで、試作から量産まで1社で対応できる強みも生きている。一方、車載向け・医療向けの製品は導入当初に掲げた目標値までに達しておらず、課題として残っている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
新規参入の障壁を越えて無電解めっきに参入し、以前から要望があった点が書かれているが、過去の取組との一貫性の具体記述は薄い。
県内で無電解ニッケルめっきができるのは2社と明記され、試作から量産まで1社で対応できる強みが具体的に書かれている。
高精度化の要求に対し無電解めっきを導入した課題認識と対応が書かれ、導入初年度から売上が3年で約3倍になったと記載がある。
売上約3倍という実績はあるが、賃上げ目標や付加価値の数値目標は示されず、導入当初の目標値に未達との記述がある。
従業員数190人や設備導入の記述はあるが、補助事業を遂行する体制や人材確保の具体的な記述は見当たらない。
スマートフォン部品の高精度化、車載・医療向け需要などターゲットと顧客要望の裏付けが具体的に書かれている。
次世代自動車向けや新分野への拡大、低コスト化への技術力強化など今後の方針は書かれているが、スケジュールは限定的。
公開されている事例からは読み取れません。
無電解めっきは電気めっきの3倍以上のコストと難度があり、県内で2社のみという希少性が具体的に書かれている。
電子部品需要の拡大や次世代自動車への展開に触れているが、国が補助する積極的理由や雇用創出の記述は薄い。
導入後の売上約3倍という数字はあるが、補助金額に対する費用対効果の算出は示されていない。
自動分析装置や自動検査装置の導入は書かれているが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は読み取りにくい。
次世代自動車や電子部品分野への進出が書かれているが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。
高岡市の企業で県内唯一の対応という地域性は触れられているが、地域経済の牽引に関する記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
スマートフォン向けに特化しすぎず、次世代自動車(HEV・PHEV)向けや次なる分野の開拓に力を入れ、付加価値の創造と追求を推進して、時代の変化に伴う技術要求、品質保証体制・管理技術に応え、必要とされ続ける企業を目指す。無電解めっきは加工に時間がかかりコスト高になる欠点があるため、技術力を磨きノウハウを蓄積し、低コスト化に向けて提案していく。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
第2工場の空きスペースを活用するため、全自動洗濯脱水機と回転式乾燥機、熱源となるボイラーを導入し第2工場内に設置した。
効果:納品日数 100%→70%