回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社小林精機
成果超音波洗浄時間(アルミ材) 5分→2分
| 事業者名 | 株式会社小林精機 |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 滝沢市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 103人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1953年 |
当社は、ステンレスなどの難削材の切削加工を得意とし、バルブ関連部品、医療機器部品、半導体製造装置部品などを多品種少量で生産している。医療機器や半導体製造装置分野は小ロット発注が多い。一方で、受注先の大手医療用検査・分析装置メーカーから、一部の部品に高い清浄度が求められるようになっていた。
抱えていた課題
やったこと
超音波洗浄機として真空式で炭化水素系洗浄剤を使う国内4社の機種から選定し、新設の超音波洗浄室に温水仕様の超音波洗浄機と界面活性剤を使う前処理洗浄装置を導入した。平成26年11月に設置を完了し、ステンレス、アルミニウム、銅、黄銅で試作洗浄を行った。アルミは超音波5分では衝撃模様が出たため2分に短縮して防止した。平置きではシミが出たため部品を立てて乾燥させる方法にした。量産試作では白いシミや汚れが出たため工程ごとに原因を究明して対策し、深穴底部の確認用にミニボアスコープも購入した。
| 加工機 | 一槽式真空超音波洗浄装置 |
|---|---|
| その他 | 前処理洗浄ユニット |
| 検査測定 | ミニボアスコープ(工業用内視鏡) |
超音波洗浄機の導入で、大手医療用検査・分析装置メーカーの高清浄度要求部品の受注が拡大した。洗浄資格と作業資格の認定を受け、常に高清浄レベルの製品を出荷できる洗浄工程を構築した。受注先の関連会社からも新規受注を得て取引先が広がった。精密洗浄技術により同業他社との差別化が図られた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の技術者育成や難削材加工の強みを土台に、精密洗浄への投資を位置付けている様子がうかがえるが、経営戦略上の明確な位置付けは記載が薄い。
医療・半導体分野の小ロット多品種対応を強みとし、洗浄の差別化で新規受注を獲得したと具体的に書かれている。
高清浄度要求への対応を課題として認識し、洗浄工程構築により既存受注の増加と関連会社からの新規受注に結びついたと書かれている。
残留油分0.1mg以下の目標や受注拡大は示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。
技術者の半数以上が機械加工の資格を持ち、月2回の勉強会で育成していると具体的な数字で書かれている。
医療機器・半導体部品など高清浄度需要の拡大と、清浄度基準や認定取得による選ばれる理由が整理されている。
量産試作での白シミ等の問題を工程ごとに検証し対策した経緯と、今後の航空宇宙分野参入の方法が具体的に書かれている。
公開されている事例からは読み取れません。
真空式超音波洗浄と炭化水素系洗浄剤による高清浄化で差別化を図ったとあるが、市場での普及度や高価格化の数値は示されない。
医療・半導体部品の高清浄度需要の拡大に触れるのみで、波及効果や雇用創出の記載はわずかにうかがえる程度。
導入による受注増は書かれるが、補助金額に対する付加価値増や費用対効果の数値は記載されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
航空宇宙産業やバイオ関連分析装置など成長分野への参入を目指すと記載され、わずかにうかがえる。
岩手県の支援機関に触れるが、地域特性を活かした雇用や地域成長への具体的な記載は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は、当該メーカーの新規開発装置の精密清浄部品の受注を積極的に働きかける。航空宇宙産業やバイオ関連分析装置の組み込み部品への参入を目指し、いわて産業振興センターなどの支援を受ける。技術者育成を続け、現場の技術力を高めていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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