多品種・小ロット鋳造製品の生産性向上のための設備投資事業
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
三栄精工株式会社
成果検査コストの削減額は1個当たり9.17円(約90%の削減)
| 事業者名 | 三栄精工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 南アルプス市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 塗装 |
| 従業員数 | 53人 |
| 設立 | 1966年 |
切削加工部品の受注先は、世界シェア約34%のプラグ製品トップメーカー(日系企業)である。その顧客から、クリーンディーゼルエンジン関連の金具、端子、中軸などの部品を受注し供給している。ヨーロッパでは新車乗用車の約50%がディーゼル車とされ、世界規模で普及が進むとされている。
抱えていた課題
やったこと
金具の自動検査装置を、形状の異なる複数の新モデルに対応できるよう機構設計から改造した。段取り替えはレバーで位置を変える簡素化方式とし、誰でも容易に行えることを目標とした。段取り時間は2時間以内を目標とし、3回の段取りで1時間45分から2時間の間に行えた。作業標準書を制定し、作業者の熟練度に関係なく段取りできる体制を構築した。検査項目は、エアーブローによる異物除去、カメラによる穴内部の異物確認、寸法検査、振れ検査、ねじ部のゲージ検査、外観検査などである。
新しい製品・サービス:新モデルのプラグ金具の自動検査装置(多品種対応に改造した金具自動検査装置)
多品種の金具を1台の自動検査装置で検査できるようになり、汎用性が確保された。段取り作業は作業標準書により誰でも行えるようになった。検査コストは大幅に削減され、歩留まりの低下も解消された。品質問題の発覚が早まり、製造工程へのフィードバックがスムーズになった。新たに4モデルの受注に至り、5年後の売上高は現状の倍を想定している。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来の高品質加工の流れと、ディーゼル部品の品質保証強化が一貫して書かれ、過去の取組との連続性が読み取れる。
多品種・小ロット・短納期の市場要求と、段取り時間2時間以内などの自社の対応力が具体的に示され、差別化の狙いが読み取れる。
段取り替えを1時間45分から2時間に短縮、検査コスト1個9.17円削減など課題と解決の数字が示されている。
2020年までに世界シェア49%、5年後に売上倍増、新規4モデル受注など目標値が数字で示されている。
作業標準書の制定で誰でも段取りできる体制を作ったとあるが、人材や事務処理体制の詳細は書かれていない。
顧客は世界最大級のプラグメーカーで、市場規模700万個から1億個、品質とリードタイムが選ばれる理由として整理されている。
試作から評価、平成26年10月の社内生産開始までの流れが書かれているが、中長期の詳細なスケジュールは薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
自動検査装置の多品種対応は汎用性を持たせた点が特徴として書かれているが、市場の普及度についての記述は薄い。
クリーンディーゼル部品の市場や人命に関わる品質の重要性にはふれているが、国が補助する理由は書かれていない。
検査コスト約90%削減、歩留まり改善、受注拡大など投入額に対する効果が数字で示されている。
自動検査装置による全数検査と迅速な品質保証プロセスの構築は示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの波及は具体的でない。
公開されている事例からは読み取れません。
山梨や東京の拠点は書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は乏しい。
新製品の受注や新たな顧客の獲得を進め、2020年までに世界シェア49%を目指す。5年後には売上高を現状の倍に想定している。
世界シェア49%。これは目標ですが、実現可能な数字です。
公式の事例集より(原文のまま)
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。
水溶性の塗料に電気を流して金属の代わりに塗料を付ける、めっきと同じ原理の電着塗装を導入した。
スマートメーター専用の治具を開発し、部品ごとに治具形状と掛け数を同期化することで、同一電流量での多品種部品のめっき加工を可能にした。
効果:生産量 100%→130%