回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社三和製玉
成果オムレツ焼成鍋の洗浄時間(1セット60枚) 8時間→1時間
| 事業者名 | 株式会社三和製玉 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 富山市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,製造環境 |
| 従業員数 | 70人 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 設立 | 1961年 |
昭和36年に三和製玉として創業し、50年に株式会社を設立した。冷凍食品の製造や寿司用食材の取り扱いも行っており、自社生産の玉子焼・オムレツなどの鶏卵加工食品のほか、各種の惣菜や冷凍食品も取り扱っている。複雑化する消費者の新たなニーズや価格に対応するため、平成14年には冷凍自動倉庫を、23年にはオムレツ専用の工房を新設した。
抱えていた課題
やったこと
加熱水蒸気を用いた自動洗浄機を導入し、オムレツ焼成鍋の洗浄と焦げ付き除去の効率化を図った。焼き型は7、8種類と多く、既存の自動洗浄機では全ての焼き型に対応できなかったため、高圧ブローノズルの動きや角度、回転軸のコントロールについてメーカーと共同で改良を試みた。洗浄機に鍋を向かい合わせにセットできるよう改良を加えた。また、コーンクリームなどの柔らかい具材入りのオムレツの開発を行い、充填機を使って自動で安定して注入できるようにし、通常より多い30%の具材を入れることに成功した。さらに特殊な8種の光源を使う画像解析装置を導入して検品を行うようにした。
| 加工機 | 加熱水蒸気を用いた自動洗浄機 |
|---|---|
| 検査測定 | 画像解析装置 |
| 加工機 | 充填機 |
新しい製品・サービス:柔らかい具材入りのオムレツ(コーンクリームなど)
オムレツ焼成鍋の洗浄作業が1時間に短縮され、洗浄にかかる人員も1人で済むようになって労力の軽減と効率化に成功した。洗浄の頻度を上げられるようになり、焼成ライン周辺の装置の汚れが減って生産環境が改善された。焦げカスの混入が減ったことで廃棄処分量が大幅に減少し、顧客からのクレームも減って品質が向上した。柔らかい具材入りオムレツは他社にない付加価値の高い製品となり、介護用や海外からの需要も増えて販路の拡大にもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和36年創業、54年に半自動玉子焼・オムレツ焼成機導入、57年に本玉自動焼成機導入と省力化を進めてきた経緯が書かれ、今回の洗浄機導入もその流れにある。
冷凍食品・寿司用食材の取扱いや介護用・海外需要に触れるが、競争環境や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。
洗浄作業が1セット60枚で8時間から1時間に短縮、洗浄者は1人になったと数字つきで課題と効果が書かれている。
作業時間8時間から1時間への短縮など数値目標に近い成果が示されているが、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。
メーカーとの共同開発や補助金事業の実施は書かれるが、人材や事務処理体制についての記述は見当たらない。
柔らかい具材入りオムレツで飲み込みやすく介護用や海外需要があると、製品の価値と顧客ターゲットが書かれている。
開発のポイントや改良の内容は書かれるが、スケジュールや中長期の検証過程は具体的に記述されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
具材を通常の10〜15%から30%に増やした柔らかいオムレツで、他社にない付加価値の高い製品と書かれている。
新たな雇用や需要の創出に触れるが、波及効果や社会インフラとしての国の補助の必要性は具体的に書かれていない。
洗浄時間が8時間から1時間に短縮、廃棄量が大幅減少と効果が示されているが、投入額との費用対効果の数値は書かれていない。
特殊な8種の光源を使う画像解析装置の導入や、技術作業への担当変化が書かれ、デジタル技術の活用がうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
富山市向新庄町で創業・工場を構えるとあるが、地域の特性を活かした経済成長への貢献は具体的に書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は検品に限らず、装置の調整などの技術作業・オペレーションを従業員が担当することで働き方改革につなげ、より安全な食品づくりと働きやすい職場づくりのために最先端の技術を積極的に活用していく考えだ。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
5軸複合加工機を新規導入した。
タレパン工程のカス上がり不良の原因であるカス上がりを検知するため、カメラをセンサとして設置位置を検討し、設備の構造・寸法・形状・動力を調査…
効果:手配確認所要時間を54%削減