回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
佐久産業株式会社
成果目標検査速度は1時間に2万5000本以上
| 事業者名 | 佐久産業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 小諸市 |
| 業種 | パルプ・紙・紙加工品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,測定計測 |
| 従業員数 | 29人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1987年 |
綿棒用紙軸の売上げはピーク時の半分ほどになっていた。一方、医療・介護の現場では紙軸の需要が高まっており、特殊用途の製品の注文に積極的に応えていた。医療用は安全性の高さから日本製の紙を使った国内生産が求められていた。
抱えていた課題
やったこと
高利益率の医療・介護用の紙軸に生産を強化するため、外観検査を機械化する画像検査ラインを開発した。カメラや搬送機器などのメーカー各社と共同で、まったくオリジナルの画像検査装置の開発に着手した。どの方向から画像をとらえるのが良いかを徹底的に検証し、アイデアを出し合って改良を重ねた。2017年8月に完全運用にこぎつけた。目標検査速度は1時間に2万5000本以上とした。
| 検査測定 | オリジナルの画像検査装置(画像検査ライン) |
|---|
新しい製品・サービス:医療・介護用の紙軸(手術用の長さ30センチの綿棒や、スポンジ製歯ブラシの棒など)
試作導入した画像検査ラインにより、製品の黒点排除が実現し、品質が向上した。検査工程の生産性も向上した。装置は安定して大量に検査でき、お客様に品質の高さをアピールして会社の信用を高められるようになった。ユーザーの満足度向上につながり、今後の販売促進が期待できる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
綿棒紙軸の専門メーカーとして医療・介護用へ生産強化を図るとあり、事業の方向性は読み取れるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。
国内綿棒メーカー全社に供給し、長さ6~30センチ・太さ1.5~3.5ミリの小ロット製造が強みとされ、特殊用途への特化が示されている。
熟練社員の目視全量検査がボトルネックとされ、画像検査装置で黒点を排除し1時間2万5000本以上の検査速度を目標にしている。
目標検査速度を1時間2万5000本以上とし、2017年8月に完全運用したと書かれている。付加価値や賃上げの目標は書かれていない。
メーカー各社との共同開発に着手したとあるが、人材や事務処理体制の具体的な記述はない。
医療用は安全性重視で日本製紙の需要があり、黒点排除で顧客にアピールし信用を高められる点が述べられている。
装置の検証と改良を重ね完全運用にこぎつけた経緯は示されるが、中長期の課題や今後の遂行スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
医療・介護用の紙軸で利益率の高い特殊商品へ特化し、スポンジ製歯ブラシの棒などオーダーに応えていると述べられている。
医療・介護分野は今後需要の伸びが期待できるとあるが、経済波及や雇用創出など国が補助する理由の記述は限定的である。
装置は安定して大量にこなし、目視の1.5倍の速度とあるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。
カメラや搬送機器メーカーと共同で画像検査装置を開発したとあるが、サプライチェーンへの波及は具体的に書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
小諸市の企業で、地域性を活かした記述は所在地程度にとどまり、地域の雇用や成長への言及はない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
医療・介護関連の紙軸は今後需要の伸びが期待できる分野である。今後は装置を経営戦略の中にどう位置づけるかが課題となっている。
検査スピードは熟練した社員による目視の1.5倍と極端に速いわけではありません。しかし人の場合は個人差が大きいのに対し、装置は安定して大量にこなしてくれる。しかもお客様に品質の高さをアピールでき、会社の信用を高められる。これも大きなメリットです。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人