ものづくり補助金平成29年度製造業神奈川県

最先端の簡易検査設備導入と多様な人材を有効利用した印刷工程の生産性向上

フジケース株式会社

この事例のポイント

  • 検品作業が生産のボトルネックとなっていた。
  • ボトルネックとなっていた印刷工程の生産性と品質向上を目的に、費用対効果の高い高精度カメラによる簡易検査を構築した。
  • 高精度カメラによる簡易検査の導入により、印刷工程のボトルネックだった検品作業が自動化された。

事業者のプロフィール

事業者名フジケース株式会社
所在地神奈川県 伊勢原市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野製造環境
従業員数73人
資本金5,000万円
設立1968年

事業の背景

当社は1968年創業で、時代の変遷に合わせて事業を展開してきた。現在は印刷紙器事業、ラベル製造事業、商社機能の梱包資材事業、リテール事業の4つの事業ドメインを構成し、設計から製造まで一貫生産体制を構築している。平成26年頃から化粧箱やパッケージ製品の生産性向上を目指して改善活動を続けており、印刷品質を高めるため最新式の印刷機を導入し表面加工を外注するなど生産工程の最適化を行っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力検品作業が生産のボトルネックとなっていた。
  • 品質・精度検品での見落としにより一定の不良が発生していた。

やったこと

ボトルネックとなっていた印刷工程の生産性と品質向上を目的に、費用対効果の高い高精度カメラによる簡易検査を構築した。カメラによる測定を行い、用紙には通し番号を記録することで全数検査を可能にした。自動化により余力のできた人員を他工程に配属し、紙器の生産能力を拡大した。改善活動の積み重ねにより生産性を高め、競争力の強化につなげた。

検査測定高精度カメラ

事業の効果

高精度カメラによる簡易検査の導入により、印刷工程のボトルネックだった検品作業が自動化された。用紙への通し番号記録によって全数検査が可能になり、見落としによる不良の低減が図られた。自動化で生まれた余力人員を他工程に配属したことで紙器生産能力が拡大した。改善活動の積み重ねにより生産性と品質が高まり、競争力が強化された。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成26年頃からの改善活動の継続と、最新印刷機導入の経緯が書かれており、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場動向や競争環境への言及はなく、「競争力の強化につながっている」とあるのみで、自社の強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    検品作業がボトルネックで見落としによる不良が発生している課題が明示され、高精度カメラによる簡易検査で解決する流れが具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産性向上を目的とすると書かれるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数値は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    多様な人材を活用し余力の人員を他工程に配属したとあり体制の一端はうかがえるが、事務処理能力や遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    用紙への通し番号記録で全数検査が可能になったと書かれ、品質向上の価値は読めるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは記載がない。

  • 事業化までの道筋3

    カメラ測定の導入と改善活動の積み重ねは書かれているが、スケジュールや中長期の検証手順の記述は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    印刷紙器の一般的な普及度や高付加価値化の水準にはふれておらず、新市場性や高価格化の根拠はわずかにうかがえるのみ。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    紙器生産能力の拡大により雇用や他工程への配属がうかがえるが、川上・川下への波及効果の記述はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値増加額の数値は示されず、費用対効果は「費用対効果の高い高精度カメラ」との記述にとどまる。

  • イノベーションへの貢献3

    高精度カメラによる測定とデータ記録の活用は読み取れるが、サプライチェーン全体への貢献や新ビジネスモデルの記述は薄い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    伊勢原市の立地は示されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用牽引についての記述はわずかにうかがえるのみ。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。