自動化ロボット及び付帯設備導入による車載センサ分野への新規参入
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
室本鉄工 株式会社
成果発振器の効率 60%→95%
| 事業者名 | 室本鉄工 株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪府枚方市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 表面処理 |
| 従業員数 | 92人 |
| 資本金 | 4.5億円 |
| 設立 | 1927年 |
室本鉄工は1927年(平成29年1月に創業90年)に創業した作業工具メーカーで、ペンチやニッパー、カッター類の「メリー」と、空気工具の「ナイル」の両ブランドで知られる。高度経済成長期に開発したエアーニッパーで市場での地位を確立し、ペンチやニッパーの業界では他社と国内シェアを分け合っている。主な取引先は自動車メーカーや電機メーカーなどで、売り上げの70%が国内向けである。工具材料の加工では協力会社への外注工程も多かったが、近年は内製化を順次進めている。
抱えていた課題
やったこと
ワイヤ放電加工機を社内に導入し、これまで外注していた特殊替刃の母材加工を自社で手がけるようにした。母材は丸棒や角棒で、ワイヤカット放電加工を従来の外注から内製に切り替えた。高周波誘導加熱装置を導入し、刃部の焼き入れに使用した。新装置は電源が真空管方式の発振器からトランジスタに変わり、発振器の効率が従来の60%から95%に高まった。装置内部の昇温に必要な待機時間も短くなった。
| 加工機 | ワイヤ放電加工機 |
|---|---|
| 加工機 | 高周波誘導加熱装置 |
母材加工を内製化したことで輸送の手間が省け、生産リードタイムが短くなって納期は40日から30日に短縮した。加工精度や品質も向上した。高周波誘導加熱装置の導入で発振器の効率が高まり、消費電力は導入前に比べて50%低減、電気料金は10~20%低減できるようになった。焼き入れ時の温度帯偏差が抑制され焼き入れ品質が向上し、設備更新によって生産効率も高まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業90年の実績を背景に、ワイヤ放電加工の内製化を「工場改革に向けた第1弾」と位置づけ、10年後の創業100年に向けた体制づくりを進めている。
刃付け技術の強みと海外での採用拡大を踏まえ、中国や東南アジア市場の攻略を成長のカギとして挙げ、海外売上比率を30%から40%へ引き上げる方針を示している。
外注工程の納期課題に対し、内製化で納期を40日から30日に短縮したと具体的な数字で示し、後継者不足という外部要因も課題として認識している。
海外売上比率を30%から40%に引き上げる目標は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性は読み取りにくい。
従業員92名という規模と現地人材の起用を念頭に置くとの記述はあるが、補助事業を遂行する担当体制や事務処理の体制は書かれていない。
刃部の切れ味と耐久性が顧客に評価され、自動車・電機メーカーなどが主な取引先である点や、選ばれる理由が整理されて示されている。
新本社の完成時期(平成29年11月)や創業100年に向けた段階的な取組は示されているが、加工機導入後の具体的な遂行方法や課題解決の手順は詳しく書かれていない。
資本金45,000千円という数字のみで、財務状況や金融機関からの資金調達については公開されている事例からは読み取れません。
特殊な替刃や刃付け技術による高付加価値化・差別化が強調され、ペンチやニッパーの業界で国内シェアを他社と分け合う地位にあると書かれている。
海外市場の開拓を掲げているが、雇用創出や川上・川下への波及効果など国が補助する積極的な理由はほとんど書かれていない。
消費電力が50%、電気料金が10〜20%低減し、納期が40日から30日に短縮したなど、導入効果が数字で具体的に示されている。
高周波電源を真空管方式からトランジスタに変えた技術的な改善や、職人の暗黙知の形式知化に取り組む点は示されるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
海外市場への進出は書かれているが、日本経済の構造転換や成長分野への進出という観点での記述はほとんど読み取れない。
大阪府枚方市に本社を置くことが分かる程度で、地域の特性を活かして雇用や地域経済を牽引する内容は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後は同業他社と組んで海外市場を攻める方針で、拠点は国内に置いたまま海外に打って出る考えである。海外向けの売り上げ比率は現在30%だが、40%への引き上げを目標としている。生産現場では技術の高度化や職人の暗黙知の形式知化にも取り組んでいる。
ものづくりの根幹を支える機械として導入のタイミングが良く、ありがたかった
公式の事例集より(原文のまま)
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
千葉市稲毛区の会社近くの自社用地400坪を購入し、2015年4月に50kW連系を行った。
既存の旧型マシニングセンタ2台(B・C)を入れ替え、新型マシニングセンタを2台導入した。
効果:取付工具数 30本→120本