ものづくり補助金平成26年度製造業大阪府

大阪発祥の世界遺産「文楽」の新せんべい開発に伴う生産性向上事業

有限会社文楽せんべい本舗

成果「文楽せんべい」の生産量を25%アップ

この事例のポイント

  • 従来は1台の焼成機で数種類のせんべいを焼いており、型交換の頻度が多かった。
  • 新せんべい焼成機を導入し、「文楽せんべい」の生産量を25%アップさせた。
  • 「文楽せんべい」の生産量を25%アップ。既存機との併用により「文楽せんべい」の製造数が最大2.25倍に増え、生産量も25%アップした。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社文楽せんべい本舗
所在地大阪府 大阪市
業種食料品製造業
技術分野デザイン,精密加工
従業員数3人
資本金1億円
設立1950年

事業の背景

有限会社文楽せんべい本舗は昭和25年から登録商標「文楽せんべい」の製造、販売を手がける。直営3店舗に加えて複数の土産店や催事場で販売している。一般消費者、国立文楽劇場、自動車関連業界等を主な取引先とし、近年は企業からのオリジナルせんべいの発注が相次いでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来は1台の焼成機で数種類のせんべいを焼いており、型交換の頻度が多かった。
  • コスト・採算接合部の劣化による修理費用もかさみ、製造原価高騰を招いていた。

やったこと

新せんべい焼成機を導入し、「文楽せんべい」の生産量を25%アップさせた。伝統的な吉祥文様の柄にせんべいが焼ける型を作成し、生地は洋菓子のワッフル生地、見た目は和の文様をあしらった和洋折衷の新商品を開発した。導入した装置はキタムラ製で、彫った型にまんべんなく菓子の生地が流れるように、わずかな切れ目を入れる工夫など独自の技術を有する。既存機との併用により「文楽せんべい」の製造数が最大2.25倍に膨らんだ。

加工機新せんべい焼成機(キタムラ製)

新しい製品・サービス:伝統的な吉祥文様の柄を再現したワッフル生地のせんべい(和洋折衷の新商品)

事業の効果

  • 「文楽せんべい」の生産量を25%アップ
  • 既存機との併用で「文楽せんべい」の製造数が最大2.25倍

既存機との併用により「文楽せんべい」の製造数が最大2.25倍に増え、生産量も25%アップした。和魂洋才の新商品開発も実現した。型の取り換え回数が半減し、着火確認などの作業時間も短縮した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和25年からの文楽せんべい製造と商標登録の歴史が書かれ、既存事業の延長として新焼成機導入が位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    大阪産名品指定や農林水産大臣賞は書かれるが、市場動向や競合に対する自社の強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    既存機の型交換頻度増と修理費用の増大という課題に対し、新焼成機で製造数が最大2.25倍に、型交換回数が半減すると具体的に書かれている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産量を25%アップ、製造数が最大2.25倍と数値目標と成果が示され、実績として実現性が高いことがうかがえる。

  • 事業を進める体制2

    従業員3名と記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制について具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    伝統的な吉祥文様と和洋折衷の新商品、ワッフル生地などの特徴は書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    新焼成機導入と新商品開発という方向は示されるが、スケジュールや課題解決の遂行方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    文楽せんべいの伝統的な製法と和洋折衷の新商品が書かれ、同分野で高付加価値化を図る方向性がうかがえる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    文楽のユネスコ無形文化遺産認定や大阪・関西万博への言及はあるが、国が補助する理由としての波及効果の記述は弱い。

  • 費用対効果2

    製造数の増加や型交換回数の半減は書かれるが、補助金投入額に対する付加価値額や費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大阪の特産品として文楽せんべいが地域に根ざす様子や大阪産名品指定が書かれ、地域性を活かした事業であることがうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナが収束すれば、2025年の大阪・関西万博に向けて関西経済が回復軌道に乗る公算は大きく、ニューノーマルにおけるEC拡大など新たな商機も生まれる。新製品構想を温めたい。

事業者の声

文楽を商標にいただける幸せと責任を心得えて精進

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。