ものづくり補助金平成26年度製造業兵庫県

ハラール認証乾麺の生産量増加による海外販売の拡大

東亜食品工業株式会社

成果生産効率を10%引き上げた

この事例のポイント

  • 生産設備が老朽化し、裁断工程の能力不足やトラブルがボトルネックとなっていた。
  • 従来の裁断機はトラブルが多く再稼働に時間がかかっていたため、新たな裁断機を導入した。
  • 生産効率を10%引き上げた。裁断機の刷新により生産効率が10%向上し、裁断精度が上がって見た目と品質が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名東亜食品工業株式会社
所在地兵庫県 姫路市
業種食料品製造業
従業員数45人
資本金2,000万円
設立1985年

事業の背景

播州で創業70年を超える当社は、売上高は堅調に推移しているが、業界全体の消費不況や原料高騰を考えると業務改善や生産性向上は必須だった。海外では和食人気が高まっており、世界に20億人いるとされるイスラム教徒は大きな市場として期待できた。当社は平成26年にハラール認証を受けていたが、裁断工程の能力不足とトラブルがボトルネックとなっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力生産設備が老朽化し、裁断工程の能力不足やトラブルがボトルネックとなっていた。
  • 集客・繁閑国内の乾めん市場は大きな伸びが望めず、消費不況と原料高騰の中で業務改善や生産性向上が必須だった。
  • 販路・情報発信イスラム教徒にも麺を食べてもらうため、海外販路を拡大する必要があった。

やったこと

従来の裁断機はトラブルが多く再稼働に時間がかかっていたため、新たな裁断機を導入した。これにより生産効率を10%引き上げ、裁断の精度が上がって見た目が美しくなり品質も向上した。ハラール対応の麺つゆが必要になったため、手作りでしょうゆを作る業者に依頼してハラール認証の麺つゆを作ってもらい、麺とつゆをセットで販売できるようにした。販売数より品質を重視し、低価格競争を避けて、安心安全でおいしいものを求める取引先と商売をしている。東南アジアでも現地へ商談に赴き、方針の合う取引先を選んで品質に見合う価格を維持している。

新しい製品・サービス:ハラール認証を取得した乾めん、およびハラール認証の麺つゆとのセット商品

事業の効果

  • 生産効率を10%引き上げた
  • 売上高の10%を海外での売上にする目標を超えた

裁断機の刷新により生産効率が10%向上し、裁断精度が上がって見た目と品質が向上した。国内では多少高価格でも品質の高い商品を求める取引先からの引き合いが増え、高価格帯商品の売上が伸びている。海外では売上高の10%を海外での売上にする目標を超えた。今後は海外販売比率を倍増させる目標を掲げている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業70年超で乾めん生産、平成26年のハラール認証取得など過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    イスラム教徒20億人という市場規模と、ハラール認証取得済み・品質重視の強みが具体的に書かれ、外部環境と経営資源の関係が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    裁断工程のボトルネックを特定し、新裁断機で生産効率を10%引き上げ、品質向上と海外売上比率10%へつなげる計画が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産効率10%向上や海外売上高10%という数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、実現可能性の判断材料が限られる。

  • 事業を進める体制3

    従業員が主体となって品質管理を行い、15年以上の安全衛生講習会を継続していると書かれ、体制の一端は読み取れるが、補助事業の遂行体制としては具体性が薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    品質重視で低価格競争を避け、取引先の方針に合わせ品質に見合う価格を維持する顧客像と、ハラール対応麺つゆとのセット販売が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の海外販売比率倍増という目標はあるが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    高価格帯商品の売上が伸び、品質重視で価格競争を避けるなど、同分野で高水準の高付加価値化を図る姿勢が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    イスラム圏向け和食や日本食の海外展開という文脈はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に示されていない。

  • 費用対効果2

    生産効率10%向上という効果は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数字は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    国内市場の伸びが望めない中で海外市場を開拓する方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    播州の乾めん生産地での創業と地域への誇りは書かれるが、地域雇用や地域経済成長への牽引効果は具体的に示されていない。

今後の展望

今後は海外販売比率を倍増させ、高品質な播州の麺を世界中の人々に食べてもらうことを目標としている。

事業者の声

これを買って良かった

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。