ものづくり補助金平成26年度製造業奈良県

旋盤加工の内製化による品質向上及び新規分野への進出

有限会社サカタ

この事例のポイント

  • 旋盤加工を外注していたため時間がかかり、新規開発や試作品の納期・加工精度を外注先に左右されていた。
  • CNC旋盤を導入し、これまで外注していた旋盤加工を内製化した。
  • CNC旋盤の導入により旋盤部品の一貫加工と高品質な旋盤加工が可能となり、外注によるタイムラグと品質のムラを削減した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サカタ
所在地奈良県 山添村
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数7人
資本金300万円
設立1997年

事業の背景

1997年に個人設計事務所として創業し、2002年に現工場に移転して装置製造を開始、2005年に法人化した。自動車関連設備、化粧品、住器設備、トナー関連設備など様々な分野の設備製造に携わってきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力旋盤加工を外注していたため時間がかかり、新規開発や試作品の納期・加工精度を外注先に左右されていた。
  • 品質・精度手作業の外注旋盤加工では品質にばらつきが生じ、品質に起因する作り直しや別の外注先への再依頼も発生していた。
  • 新製品・新技術新規事業である各種ノズルや多様な自動組立装置の受注には旋盤加工工程の内製化が必須で、受注を断っている状況だった。

やったこと

CNC旋盤を導入し、これまで外注していた旋盤加工を内製化した。部品の一貫加工と高品質な旋盤加工が可能になり、外注によるタイムラグや品質のムラを削減した。ミリ単位の違いで変更が必要となる固定器具については、サイズの近いモノを順番に作業する体系的な運用を行い効率を向上させた。数値制御による固定器具の弊害に対しては、加工対象物の形に削り合わせた固定器具を開発し、加工対象物を傷つけないようにした。

加工機CNC旋盤

新しい製品・サービス:充填ノズル、組み付け治具等を含む企業向け生産設備の開発・設計・製造における特殊形状の部品の試作・製作

事業の効果

CNC旋盤の導入により旋盤部品の一貫加工と高品質な旋盤加工が可能となり、外注によるタイムラグと品質のムラを削減した。顧客との細かなやり取りを製品に直接反映できるようになり、顧客対応力が向上した。部品加工の幅が広がり、客先共同開発案件にも対応できるため新たな売上が想定される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    旋盤加工を外注していた既存工程を内製化し、新規事業の各種ノズル・自動組立装置につなげる経営課題として位置付けている点は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場動向の分析は書かれず、顧客からの細かな要望への対応力向上がうかがえる程度で、競争優位の根拠は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    外注による納期・精度の問題を課題と認識し、CNC旋盤導入で解決する流れは読み取れるが、投資額や効果の数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    売上目標は5年目に初年度実績の10倍程度とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠も薄い。

  • 事業を進める体制3

    従業員数7名と記載があるものの、補助事業を遂行する人材配置や事務処理体制についての具体的記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客の細かな要望を製品に反映できる点はうかがえるが、ターゲットやニーズの裏付け、選ばれる理由の整理は書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    既存と新規の工程比較と導入後の流れは示されているが、スケジュールや課題解決の時期などの具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ノズルや多様な自動組立装置の受注に挑む点はうかがえるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域の山添村商工会所属とあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    CNC旋盤による内製化で顧客対応力が向上したとあるが、デジタル技術の先端性やサプライチェーンへの貢献は述べられていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県山添村の商工会所属と記載されるのみで、地域特性を活かした付加価値創出や雇用拡大への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

量産体制を強化し、新たな顧客や分野への進出を考えている。5年目には初年度実績の10倍程度まで売上を拡大したい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。