ハイブリッド自動車用自動機に使用する高精度部品加工技術の開発
ハイブリッド自動車用自動機の機械加工部門を強化するため、立形マシニングセンターを新たに導入した。
効果:加工工数 30工程→5工程
桜井鉄工 株式会社
成果加工に必要な機械台数 3台→1台
| 事業者名 | 桜井鉄工 株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 伊都郡かつらぎ町 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1991年 |
織物機械の修理工場から始まった同社は、織物機械の減少に伴い継手(配管をつなぎ合わせるための接合部のパーツ)の製造へ転換してきた。標準継手を主力製品とし、高圧継手、特殊継手、油圧継手なども製造しており、製品は金属部品メーカーなどを経由して工作機械メーカーや建機メーカー向けに納入されるものが多い。主力の転造加工は材料を節約でき加工時間も短縮できるため同社の強みとなっており、これが主力取引先との長年の継続取引につながっている。2014年には関東方面の引き合いに対応するため東京営業所を設置した。
抱えていた課題
やったこと
安全性の確保と加工時間の短縮を目的に、ミストコレクター付の小型NC旋盤を導入した。この機械により、高圧継手の複数工程を一括して1台で加工できるようになった。導入時の自動テストでは不定期にエラーが出て機械が停止する状況が続いたが、原因を究明し材料の汚れを軽く落とす対策を講じることでエラーは解消され、スムーズな作業が可能になった。切削くずは機械内部に収まり後方から自動で排出されるほか、エアーガンで細かい切削くずを除去する清掃も行える。ミストコレクターの接続により油煙が処理され、事故防止にもつながっている。
| 加工機 | ミストコレクター付小型NC旋盤 |
|---|
複数の機械を移動していた工程が1台で完結するようになり、製品1つ当たりのコストを削減できた。六角ソケットでは加工時間を16%縮めることができ、顧客から求められている短納期・低価格のニーズに合った加工が可能となった。機械内部で加工が完結するため安全性が向上し、切削くずの自動排出や油煙の処理によって事故防止にもつながっている。また、誰が作業しても高品質の製品を安定して作れるようになり、気温差による加工精度のばらつきもなくなった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
織物機械の修理から継手製造へ転換した経緯と、主力の標準継手・高圧継手の継続取引が書かれており、過去の取組との一貫性がうかがえる。
転造加工が強みで、3ダイス転造盤により切削より材料節約・加工時間短縮ができ、主力取引先との長年の継続取引につながると具体的に書かれている。
3台の機械を移動して加工していた課題を1台で完全加工し、加工時間を16%短縮、移動時間削減で価格競争力を向上させたと数字で書かれている。
加工時間を六角ソケットで16%縮めた実績は示されるが、付加価値向上や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠は薄い。
熟練者の技術伝承の推進や、機械導入後の誰でも高品質製品を作れる体制、エラー原因の究明など、体制面の記述はあるが人材や事務処理の詳細は少ない。
短納期・高品質・低価格という顧客ニーズに対応できる点や、海外・国内の競争激化の中での製品の位置づけが具体的に書かれている。
海外市場へバンコク見本市出展、今後ヨーロッパや北米へのアプローチ、特殊品受注の強化など今後の展開は書かれるが、スケジュールは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
継手は一般的な分野だが、特殊継手や高圧継手の高付加価値化を図る方向性がわずかにうかがえる程度で、高水準の高付加価値化は明確でない。
金属部品メーカー経由で工作機械・建機メーカーに納入される点は書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
加工時間の短縮や製品1つあたりのコスト削減は書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
地方の継手メーカーとして東京営業所を設置し関東の引き合いに対応とあるが、地域の特性を活かした雇用や地域成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
海外市場への展開を進めるため、2016年にバンコクの見本市(メタレックス)に出展した。今後はヨーロッパや北米市場にもアプローチしたいと考えている。量産品の製造だけでなく特殊品の製造にも注力し、特殊品の受注を通じて他の仕事の受注にもつなげる狙いがある。社内では熟練者の技術の伝承を進め、新設備の稼働率を高めつつ、加工時間の短縮で緊急対応も可能になるため、設備のさらなる追加導入も予定している。
ハイブリッド自動車用自動機の機械加工部門を強化するため、立形マシニングセンターを新たに導入した。
効果:加工工数 30工程→5工程
切断加工を内製化するため、2台の鋸盤を導入した。
生産体制の情報を一元管理できる基幹系生産管理システム(株式会社テクノアのTECHS-BK)を導入した。
効果:納期 14日→10日