ものづくり補助金平成26年度宿泊業、飲食サービス業鳥取県

旬の寿司ネタを安定供給しうる新たな氷温熟成解凍システムの構築

喜満フーズ有限会社

この事例のポイント

  • 旬の魚介類を用いた寿司は市場ニーズが高いが、年間を通して安定供給できていない。
  • 地元の氷温技術を活用し、魚介類の鮮度を維持したまま甘味や旨味を向上させる氷温ジェルアイスによる熟成処理の技術を開発した。
  • 氷温ジェルアイスで解凍した検体の一部では、流水解凍と比べてアミノ酸値が高くなり、旨味の向上が確認された。

事業者のプロフィール

事業者名喜満フーズ有限会社
所在地鳥取県 境港市
業種飲食店
技術分野製造環境
従業員数20人
資本金1.65億円
設立2005年

事業の背景

当社は平成17年に竹内団地に本店を設置し、同年10月に回転寿司「大漁丸」を開店した。店舗では7ヵ国語対応のタッチパネル方式を採用し、大漁丸境港店、境港駅のみなとさかい交流館にも出店している。境港市は様々な旬の魚介類が水揚げされ、周辺住民や観光客が年間を通して来店する一方、子供連れや一人でも入りやすい回転寿司は少ない。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力旬の魚介類を用いた寿司は市場ニーズが高いが、年間を通して安定供給できていない。
  • 生産能力通年で安定して高品質な寿司ネタを供給する生産体制と、ネタの保存体制が確立できていない。
  • その他近隣に全国展開の回転寿司チェーン店の出店が予想され、競争が激しくなることが見込まれる。

やったこと

地元の氷温技術を活用し、魚介類の鮮度を維持したまま甘味や旨味を向上させる氷温ジェルアイスによる熟成処理の技術を開発した。プロトン冷凍機による高鮮度凍結と、氷温ジェルアイスを用いた解凍処理を組み合わせ、寿司ネタの熟成・解凍システムを構築した。試作品の熟成効果については、氷温ジェルアイスで解凍した場合と流水解凍した場合のアミノ酸値を氷温研究所で測定し、比較分析した。事業期間は平成27年8月から平成28年6月までである。

新しい製品・サービス:氷温熟成解凍商品(旬の寿司ネタを氷温熟成・解凍した商品)

事業の効果

氷温ジェルアイスで解凍した検体の一部では、流水解凍と比べてアミノ酸値が高くなり、旨味の向上が確認された。これにより安定的に高品質な寿司ネタを提供する目途が立ち、生産プロセスの革新が実現した。解凍商品は「氷温熟成解凍商品」としてブランド化し、価格に反映して境港産の付加価値を打ち出している。新たな販路として高級和食店、高級ホテル、海外、大阪方面の小売店への販売も広がっている。

今後の展望

注文生産を展開するとともに、高級和食店、高級ホテル、海外への販売を進めている。大阪方面の小売店へも販路を拡大している。加工センターの人手不足が課題として残るため、積極的な雇用に努めている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。