ものづくり補助金平成26年度製造業徳島県

あなたが造る “ 本格自家製キムチ” のための“ 素漬けたれ(エキス)” の提供

有限会社魚谷キムチ

この事例のポイント

  • マイワシへの転換には内臓の臭みを取り除く処理が課題である。
  • 生のマイワシの内臓のみを吸い取る「イワシ内蔵処理機 2ノズル仕様」を導入し、塩漬けや発酵の原料処理として、イワシを洗浄した後に使用した。
  • マイワシを使用することで、カタクチイワシより健康成分を多く含む、より健康的なキムチのたれを提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社魚谷キムチ
所在地徳島県 徳島市
業種食料品製造業
従業員数11人
資本金600万円
設立2000年

事業の背景

キムチのたれは魚醬、すりおろしニンニク、野菜を組み合わせて造る。原料のイワシにはDHAやEPAなどの健康成分が含まれるが、イワシは漁獲量が少なく内臓に臭みがあるため、健康成分の多いマイワシではなくカタクチイワシが使われてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度マイワシへの転換には内臓の臭みを取り除く処理が課題である。
  • 生産能力内臓処理工程が追加されるため、製造量を確保することが課題である。

やったこと

生のマイワシの内臓のみを吸い取る「イワシ内蔵処理機 2ノズル仕様」を導入し、塩漬けや発酵の原料処理として、イワシを洗浄した後に使用した。生のニンニクの皮を剥く装置を導入し、指先作業の負担を軽減した。その他の野菜についても加工機を導入し、カットサイズの標準化と生産効率の向上を図った。これにより処理量が大幅に増加し、たれの製造能力を倍増させることができた。

加工機イワシ内蔵処理機 2ノズル仕様
加工機ニンニク皮むき機
加工機野菜カット用加工機

新しい製品・サービス:素漬けたれ(エキス)

事業の効果

マイワシを使用することで、カタクチイワシより健康成分を多く含む、より健康的なキムチのたれを提供できるようになった。内臓処理と野菜カットの機械化により処理量が大幅に増え、たれの製造能力は倍増した。また、開発したたれを使ったレシピのパンフレットで自社情報を発信し、新規顧客の開拓につなげる計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は読み取れず、キムチのたれ製造の延長として既存事業に言及する程度にとどまります。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    健康成分をカタクチイワシの1.37倍含むマイワシへ転換する意図はうかがえるが、市場や競合に関する記述はありません。

  • 課題の認識と解決4

    マイワシの内臓の臭みと生産量確保という課題を明示し、内臓処理や皮むきなどの機械化で解決を図っています。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製造量が倍増できたと確認された成果が書かれており、付加価値・賃上げ目標の数値は示されていません。

  • 事業を進める体制2

    従業員11人の規模は示されるものの、補助事業を遂行する体制や人材について具体的な記述はありません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    健康的食品としての価値や新規顧客開拓のためのレシピパンフ作成など、提供価値と顧客開拓の方向は読み取れます。

  • 事業化までの道筋3

    パンフ作成や味のバリエーション展開など今後の展望はあるが、スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    マイワシを用いた健康志向のキムチたれという点で差別化はうかがえるが、普及度や高価格化の水準は書かれていません。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域食品としての言及はあるが、国が補助する波及効果や雇用創出については書かれていません。

  • 費用対効果2

    製造量の倍増は示されるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島の食品製造業として地域の原料を使う点はうかがえるが、地域経済の成長への牽引効果は具体的に書かれていません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

開発したたれを使ったレシピのパンフレットで新たな情報を発信し、新規顧客を開拓する。今後は「本格キムチ味」に加えて「和風キムチ味」や「徳島風濃厚キムチ味」などの商品のバラエティ化を考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。