ものづくり補助金平成26年度生活関連サービス業、娯楽業徳島県

新システム導入により「復元加工」を可能にし“ 顧客満足の向上、新規顧客の開拓”

有限会社いすい

この事例のポイント

  • 現状のクリーニングの仕上がりに、2人に1人が不満を持っているという調査結果がある。
  • Yシャツの仕上げを、商品を乾燥してから仕上げする方式に改善し、二段式乾燥機、ボディプレス、カフスプレス、スリーブプレスを導入した。
  • Yシャツの仕上げ工程を改善したことで、クレームが多かったボタンの割れと商品の縮みが減少した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社いすい
所在地徳島県 板野郡藍住町
業種洗濯・理容・美容・浴場業
従業員数45人
資本金900万円
設立1959年

事業の背景

有限会社いすいは昭和34年設立のクリーニング業者である。現状のクリーニングは2人に1人が仕上がりに不満を持っているという調査結果がある。通常のクリーニング工場の仕上げは「濡れがけ」方式で、高温で長時間プレスするためボタンが割れやすく、商品が縮みやすい欠点がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度現状のクリーニングの仕上がりに、2人に1人が不満を持っているという調査結果がある。
  • 品質・精度通常のクリーニング工場の「濡れがけ」仕上げは高温で長時間プレスするため、Yシャツのボタンが割れやすく商品が縮みやすい。
  • 品質・精度スーツの上着などを購入時の状態に戻す復元加工ができず、ドライ商品の汚れやシミ、汗が落ちにくかった。

やったこと

Yシャツの仕上げを、商品を乾燥してから仕上げする方式に改善し、二段式乾燥機、ボディプレス、カフスプレス、スリーブプレスを導入した。静止型水洗機を導入し、桶で行っていた作業を水洗機で行えるようにして、落ちにくい汚れやシミ、汗を除去しサラサラ仕上げを可能にした。アパレル仕様プレス機を導入し、スーツの上着などを購入時の状態に復元できるようにした。ステンレス製水槽と超音波シミヌキ機を導入し、お客様の目の前でしみ抜き工程を見てもらえるようにした。

加工機二段式乾燥機
加工機ボディプレス
加工機カフスプレス
加工機スリーブプレス
加工機静止型水洗機
加工機アパレル仕様プレス機
その他ステンレス製水槽
加工機超音波シミヌキ機

新しい製品・サービス:Yシャツの復元仕上げ、ドライ商品の復元加工(購入時の状態に戻すサービス)

事業の効果

Yシャツの仕上げ工程を改善したことで、クレームが多かったボタンの割れと商品の縮みが減少した。静止型水洗機とアパレル仕様プレス機の導入により、スーツの上着などを購入時の状態に復元できるようになった。お客様相談窓口を開設し、お客様の困りごとを解決する体制を整え、小学生の職場訪問も受け入れるなど地域貢献にも力を入れている。これらにより顧客満足度の向上と新規顧客の開拓を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業は昭和34年で長い実績があるが、今回の取組が過去の事業とどう一貫するかは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「クリーニングの仕上がりに2人に1人が不満」との調査結果に触れ、顧客ニーズを踏まえている。自社の強みとの関係は具体的でない。

  • 課題の認識と解決4

    クレームが多いボタン割れと商品の縮みという課題を挙げ、乾燥後仕上げへの改善で対応している。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    3年後にYシャツで自社受注の30%、漬け込み洗いで30%以上という数値目標が示されている。実現性の根拠は薄い。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    復元加工やしみ抜きの見える化という価値と、不満を持つユーザーを狙うことは書かれているが、ターゲットの定量的裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    3年後の目標と取組の方向はあるが、遂行方法やスケジュールの詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    Yシャツを乾燥してから仕上げる方法は世界初とされ、従来の濡れがけと比べ高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地域社会への貢献として小学生の職場訪問を受け入れている点がうかがえるが、波及効果は数値で示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    しみ抜きの見える化や相談窓口は顧客接点の改善だが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県藍住町の地域事業者として地域社会への貢献に力を入れていると書かれているが、経済成長への牽引は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今回の事業を軌道に乗せ、3年後にはYシャツの復元仕上げとドライ商品の復元加工の数を増やし、Yシャツで自社受注の30%、漬け込み洗いで30%以上の受注を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

滋賀県生活関連サービス業、娯楽業平成25年度

ソーター導入による売上・付加価値額の増加

アセンブリ工程のうち、②分類10から④アセンブリ迄の工程をソーター(クリーニング品を自動で連番に並べ替えて排出する装置)により自動化した。

効果:作業時間(月間) 3,266分/日→1,438分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。