ものづくり補助金平成26年度医療、福祉徳島県

最先端矯正治療CT スキャナシステムの導入による歯列矯正の精度向上と治療期間短縮の実現

この事例のポイント

  • 歯列矯正やインプラント、歯周病、歯根治療などに求められる精度の高い診断ができず、治療の不可能症例が生じていた。
  • 矯正治療の精度向上と治療期間の短縮を目指し、3D矯正システムとして3DCTスキャナシステムを導入し、その効果を検証した。
  • 3DCTスキャナの導入により、視覚的に分かりやすい説明が可能となり、患者への説得力が高まった。

事業者のプロフィール

所在地徳島県 徳島市
業種医療業
従業員数4人
設立1980年

事業の背景

子供たちのおよそ7〜8割が不正咬合というデータがあるが、予防的な対応は十分になされていない。予防矯正を担う歯科医師には早期の異常発見や広範な知識、確実な技術が求められ、なかでも分析や治療計画のための患者基本データの取得が重要である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度歯列矯正やインプラント、歯周病、歯根治療などに求められる精度の高い診断ができず、治療の不可能症例が生じていた。
  • 生産能力従来の2Dレントゲンでは顎の骨の立体的な形態や神経の位置が把握しにくく、正確な患者基本データを十分に取得できなかった。

やったこと

矯正治療の精度向上と治療期間の短縮を目指し、3D矯正システムとして3DCTスキャナシステムを導入し、その効果を検証した。導入した装置はアメリカで次世代の歯列矯正治療を目的に開発された認定3DCTスキャナシステムで、2D白黒レントゲンとの比較検証を実施した。本システムは高品質な画像と画像処理能力に優れ、矯正用アンカースクリューの植立前後の検査にも用いられ、短期間の矯正治療に適用できることが確認された。

検査測定3DCTスキャナシステム

事業の効果

3DCTスキャナの導入により、視覚的に分かりやすい説明が可能となり、患者への説得力が高まった。画像処理能力に優れるため、そのままカウンセリングに活用できるようになった。顎の骨の立体的な形態や神経の位置を予測に頼らず把握でき、的確な診断が可能になった。治療期間の短縮や高精度のワイヤ製作も可能となり、予防矯正の診断精度の向上と不正咬合予防、ひいては全身の健康増進への貢献が期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    院長の予防矯正への問題意識と3DCT導入の関連は書かれているが、過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    市場や競合に関する記述はなく、自社の強み・弱みとの対応はわずかにうかがえる程度にとどまる。

  • 課題の認識と解決4

    不正咬合の診断精度不足という課題と、3DCTによる診断・治療期間短縮という解決策が対応して記載されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの数値目標は示されず、治療期間短縮も定量的な目標値がない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数4人との記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    視覚的説明、即時のカウンセリング活用、立体的診断など、製品の価値と選ばれる理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として不可能症例の減少や新スタッフ採用が示されるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    3DCT矯正診断は説明されているが、一般普及度や高付加価値化の水準を示す記述は少ない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    予防矯正による全身の健康増進への貢献は期待として述べられるが、波及効果や雇用創出の数値はない。

  • 費用対効果2

    収益改善の見込みは述べられるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    先端の3DCT技術を診療に用いる点は読み取れるが、地域やサプライチェーンへのイノベーション貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島市の地域医療という文脈はうかがえるが、地域の経済成長や雇用の牽引についての記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

インプラント治療、高度な歯周病、根管治療等で精度の高い診断を行い、不可能症例の減少を図りたいと考えている。最新治療を求める患者の増加で収益改善も見込まれ、新たなスタッフの採用も視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。