切削加工機械導入による品質・生産効率の向上を通じた独自技術の発展
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
土佐食株式会社
成果煮出し・ろ過・冷却の所要時間 3.33時間→1.5時間
| 事業者名 | 土佐食株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 高知県 土佐清水市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 190人 |
| 資本金 | 7,300万円 |
| 設立 | 1993年 |
主力商品のかつおだしを使った商品は香港・中国を主な販路として売上を伸ばしていた。土佐清水市は宗田節の全国シェアの8割を占める産地だが、近年はメジカの魚価が下落し漁師が減って漁獲量も減少していた。売上の大半はペットフードのOEM商品が占めていた。2013年に和食がユネスコ無形文化財に登録されてから和食への注目が高まっていた。
抱えていた課題
やったこと
従来は60ℓの大鍋3個に水と宗田節を入れ、12時間漬け置きした後、2時間煮出し、20分ろ過、1時間冷却しており、合計で180ℓの抽出に15時間20分を要していた。補助事業では、煮出し・ろ過・冷却までを全自動で行う密閉式のだし抽出器一式を導入した。密閉式のため一定の圧力と一定の温度で抽出でき、高温の鍋や液体に触れる作業をなくした。導入後は煮出し・ろ過・冷却が1時間30分で完了し、1回に120ℓを抽出できるようになった。
| 加工機 | だし抽出器一式 |
|---|
新しい製品・サービス:宗田だしを使った卵焼きの素の増産に加え、宗田だしシリーズとして土佐おでんだし、土佐風鍋の素、かける丼たれ、とろりかけだし4種などを開発・販売した。
だし抽出器の導入により煮出し・ろ過・冷却が大幅に短縮され、1日240〜360ℓの抽出が可能となり生産性が向上した。密閉式の装置により抽出の品質が安定し、衛生管理上のリスクも低減された。高温の鍋を扱う作業がなくなったことで安全性が向上し、通常3人で行っていた作業をほぼ無人化できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
手作業のだし抽出が製造量拡大の制約だと説明され、卵焼きの素の開発経緯や宗田節加工の歴史が事業の流れとして示されている。
中国・香港で認知度が上がり、アメリカ市場の開拓も計画と書かれているが、市場データや自社の強みを数値で示す記述は少ない。
手作業で1回約15時間、180ℓ抽出に15時間20分かかる課題を示し、抽出器導入後は1回120ℓ、1日240~360ℓに増えたと具体的に書かれている。
1日240~360ℓの抽出が可能になったと生産量の数値が示されているが、売上や付加価値額の目標値は書かれていない。
従業員の作業負担や女性一人で部品洗浄を対応できる点はうかがえるが、補助事業を遂行する体制や人材計画の記述は限られている。
卵焼きの素や宗田だしシリーズの製品内容、化学調味料不使用などの特徴、顧客として香港・中国の店舗が挙げられている。
今後は隣室の充填機を自動調合機に連結し製造ラインを作る計画とアメリカでの試食プロモーションが書かれているが、スケジュールは明記されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
宗田節のだしを使った卵焼きの素など独自性はうかがえるが、同じ分野での高水準の高価格化を示す記述は薄い。
メジカ漁獲減少による漁師の減少や地元の魚価安定、地域活性化への言及があり、地域への波及効果がうかがえる。
原材料費と人的労力の削減、作業時間の大幅短縮が書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。
密閉式の全自動抽出器や連結ラインの導入は述べられているが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は見当たらない。
和食の海外需要拡大という成長市場への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述はない。
土佐清水市産の宗田節を原料に地元加工を続け、地域の漁業と雇用の維持に触れており、地域特性を活かした事業であることが読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
現在の隣室の自動充填機を自動調合機に連結して一連の製造ラインを作り、生産増の体制を強化する。アメリカ国内の日系スーパーで試食販売を行い、海外進出を進める。
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
画像式異物除去装置と蒸気殺菌機を導入した。
効果:イワシノコバンの混入クレーム件数 14件→7件
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分