ものづくり補助金平成26年度製造業福岡県

安全で安心な食品づくりを目的とした最新鋭の金属検出機の導入

株式会社福岡丸福水産

この事例のポイント

  • 金属検出機が老朽化しており、微細な金属片の検出に不安があった。
  • 老朽化していた金属検出機を最新型に置き換え、2本ある製造ラインの最後にそれぞれ1台ずつ、計2台の金属検出機を導入した。
  • 最新型の金属検出機の導入により、誤作動が減ってラインが止まることが少なくなり、生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社福岡丸福水産
所在地福岡県 福岡市東区
業種食料品製造業
技術分野測定計測
従業員数26人
資本金1,000万円
設立1976年

事業の背景

冷凍状態の魚を仕入れて切り身にしたり味付けしたりして商品化している。サバやアジなど一般的な魚種から流通量の少ない珍しい魚まで、約40種類を扱うことが強みの少量多品種対応である。生活協同組合や農業協同組合(JA)、学校給食の原料としても提供しており、食品の安全・安心への消費者ニーズも高まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度金属検出機が老朽化しており、微細な金属片の検出に不安があった。
  • 生産能力水分や塩分の高い調味料で味付けした商品は、金属片が無くても検出機が誤作動してラインが止まることが日常的にあった。
  • 人手・技能初めて注文を受けた商品は検出機の設定が難しく、メーカーに設定方法を教えてもらう必要があった。
  • 生産能力多品種少量の生産のため設定変更に時間がかかり、誤作動によるライン停止も大きな課題だった。

やったこと

老朽化していた金属検出機を最新型に置き換え、2本ある製造ラインの最後にそれぞれ1台ずつ、計2台の金属検出機を導入した。パック包装や段ボール詰めした商品をコンベヤーで通過させ、金属を検出するとラインが止まる仕組みである。鉄は0.7ミリメートル、非鉄金属は1.2ミリメートル以上の金属片を検出できる。魚種の異なる20サンプルで試運転し、問題なく使えることを確認した。

検査測定最新型の金属検出機(2台)

事業の効果

最新型の金属検出機の導入により、誤作動が減ってラインが止まることが少なくなり、生産性が向上した。微細な金属片まで検知できるようになったため、安全・安心という消費者ニーズに応えられるようになった。金属片によるクレームにつながるおそれも減った。機械が自動で設定を行うため、多品種少量の商品でも設定作業に戸惑うことがなくなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    老朽化した金属検出機を最新型に替える判断は示されるが、過去の取組や事業との一貫性を直接述べる記述は少ない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    サバやアジなど約40種・少量多品種への対応、味付け商品の高水分・高塩分への対応など、自社の強みと課題が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決5

    誤作動でラインが止まる課題に対し、0.7ミリの鉄・1.2ミリの非鉄金属を検出でき、20サンプルで検証したと具体的に書かれている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、生産性向上の効果が定性的にうかがえる程度にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    製造ラインの構成や食品安全国際認証ISO22000の取得、地銀の支援を受けた申請の経緯は読み取れるが、体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    消費者の食品安全・安心ニーズへの対応と、お客さまからの多様な要望への対応が具体的に述べられている。

  • 事業化までの道筋3

    新商品開発に関わる機械導入を構想として述べているが、スケジュールや課題の解決方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    金属検出機の分野で高付加価値化を図る記述はわずかにうかがえるが、新市場性を示す根拠は乏しい。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    食品の安全・安心というニーズへの対応はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は記載がない。

  • 費用対効果2

    誤作動の減少による生産性向上は述べられているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新機の導入で微細な金属片を検知できるようになったとあり、デジタル技術の活用がうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福岡市東区の立地や地域の学校給食・JA等との取引はうかがえるが、地域の経済成長への牽引は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。