回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社シノハラ製作所
成果寸法精度 1mm→0.01mm
| 事業者名 | 株式会社シノハラ製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県 北九州市 |
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 25人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1923年 |
株式会社シノハラ製作所は国内で唯一のソファベッド専門メーカーとして200種類のフレームを製造している。海外のハイダーベッドのフレームは金属製が多いが、当社は木で製作している。大量生産・大量消費が主流ではなくなり、製品は二極化しており、多品種をアナログで製造すると労力がかかるためデジタル化を目指している。
抱えていた課題
やったこと
操作性に優れたNC(数値制御)ルータ(木工加工機、シンクス製)を導入し、木製ハイダーベッドの製造工程を改善した。これまで職人の手作業だった4〜5工程が1度で済むようになり、作業時間を大幅に短縮した。ベテラン職人でなくても加工でき、人によるバラつきもなくなり、製造管理も簡単になった。機械化により複雑な形状の加工が短時間でできるようになり、「猫足」など特殊品も作れるようになった。寸法精度は手仕事の1ミリメートルから0.01ミリメートルに向上した。
| 加工機 | NC横ボーリングマシン(ルータ) |
|---|
NCルータの導入により木製ハイダーベッドの生産効率と品質が向上した。4〜5工程が1度で済み作業時間が大幅に短縮され、寸法精度は0.01ミリメートルに向上した。生産コストは40%程度低減した。製品はカナダのデザイナーブランドにOEM供給され、一部は国内でも限定販売された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
事例は1923年創業の家具製造から現在のソファベッド専門への変遷を示し、NCルータ導入が製造工程改善の一環と読めるが、中長期の戦略位置付けの明示は薄い。
200種類のフレームを製造する国内唯一のソファベッド専門メーカーで、海外でOEM供給され評価を受けた点が強みとして具体的に書かれている。
手作業4〜5工程が1度で済み作業時間を大幅短縮、生産コスト40%低減と課題と効果が数字で示され、高付加価値化につながる計画と読める。
生産コスト40%低減や寸法精度1ミリから0.01ミリへの向上など目標の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員25人の会社であることと、NCルータを使い熟練職人でなくても加工できる点がうかがえる程度で、体制の詳細は書かれていない。
海外で高い評価を受けカナダのデザイナーブランドにOEM供給、熟練職人でも作れない猫足などの特殊品対応と、選ばれる理由が具体的に書かれている。
今後の展望としてインターネット販売と国際化への対応が示されているが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ソファベッドの専門メーカーとして200種類のフレームを扱い、熟練職人でも作れない猫足などの特殊品で同分野の高付加価値化を図っている。
モノづくりの国際化と製品の二極化に触れるが、川上・川下への波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
生産コストを40%低減、寸法精度を0.01ミリに向上させるなど、設備投資に対する効果が数字で示され費用対効果がうかがえる。
NCルータ導入によるデジタル化は読み取れるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
大量生産からの転換やデジタル化を目指す方向性は書かれているが、日本経済の構造転換への言及は明示されていない。
北九州市門司区を所在地とする点はわかるが、地域の特性を活かした雇用や地域経済の成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
インターネット販売と国際化に対応し、現在数%の海外販売比率を伸ばしていく。ユニークなオリジナル製品を国内外に販売していく方針である。
顧客の生活を豊かにするのが使命
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった