ものづくり補助金平成26年度製造業大分県

フルオート色彩選別機の導入による生産効率アップで新商品の販路拡大を実現

宇佐パン粉有限会社

成果作業人数 3名→1名

この事例のポイント

  • 揚げないトンカツ等の商品化には使用する衣の品質保証が重要だが、選別工程の効率が低かった。
  • ノンフライフリッター用の天カス製造で発生する焦げを自動的に排除するため、フルオート色彩選別機を導入した。
  • 作業人数 3名→1名。フルオート色彩選別機の導入により、3〜4名で行っていた焦げた天カスの選別を1名で担当できるようになり、ボトルネックだっ…

事業者のプロフィール

事業者名宇佐パン粉有限会社
所在地大分県 宇佐市
業種食料品製造業
技術分野材料製造プロセス,製造環境,測定計測
従業員数50人
資本金3,000万円
設立1970年

事業の背景

地元・宇佐市で長くパン粉を製造する同社は、業務用・家庭用に加え豆乳入りやカルシウム入り、地元産小麦のパン粉など多様な製品を扱っている。近年は健康志向から揚げずに焼くカロリーオフの商品が求められ、揚げ物を家庭で作る機会が減る中で揚げないカツの消費拡大が見込まれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度揚げないトンカツ等の商品化には使用する衣の品質保証が重要だが、選別工程の効率が低かった。
  • 人手・技能ノンフライフリッター用の天カスは粒が小さく、焦げた天カスを指先で探し出す全量検査は3〜4名の目視作業で根気と時間を要し、熱気の中での長時間作業で効率も労働環境も悪かった。
  • 新製品・新技術普通のパン粉で焼くと表面だけ焦げて肉まで火が通らず、ノンフライに適した衣の開発が必要だった。

やったこと

ノンフライフリッター用の天カス製造で発生する焦げを自動的に排除するため、フルオート色彩選別機を導入した。この機械は上から落ちてくる天カスの色を瞬時に見極め、色が濃すぎるものをエアーで弾き飛ばす仕組みで、変色した米を選別する機械を天カス用に応用して製造してもらった特注品である。これにより焦げた天カスだけを選別できるようになった。導入後は3〜4名で行っていた作業を1名で担当できるようになり、製造ラインのボトルネックだった全量検査がスムーズになった。全量検査に充てていた人員は製造の各工程に振り分けられ、不足していた人材を確保できた。

検査測定フルオート色彩選別機

新しい製品・サービス:揚げないトンカツ等に使うノンフライフリッター(衣)。天カスを利用した衣で、揚げた時と同じようなキツネ色に仕上がるよう衣の糖分などを調整し、粒の大きさや食感も改良を重ねている。

事業の効果

  • 作業人数 3名→1名

フルオート色彩選別機の導入により、3〜4名で行っていた焦げた天カスの選別を1名で担当できるようになり、ボトルネックだった全量検査がスムーズに行えてラインの流れが良くなった。全量検査に充てていた人員を各工程に振り分けたことで不足していた人材を確保でき、作業効率が大幅に向上した。ノンフライフリッターの選別という困難な問題が解決し、製造ラインが確立して商品化のめどが立った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    パン粉製造を長年続け、業務用・家庭用・天カスなど製品を多様化してきた経緯が読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    揚げないトンカツ需要の拡大を背景に、自社の天カス製造を活かしノンフライフリッターを開発する方針が示されている。強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    全量検査の人手が課題とされ、色彩選別機で3〜4名を1名に減らし、人員を各工程に再配置した点が読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業効率の大幅向上とあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員数50名や人員の再配置は読み取れるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    揚げないトンカツの需要増、カロリーカットといったニーズと、ノンフライ用の衣という製品価値が具体的に説明されている。

  • 事業化までの道筋2

    衣の糖分や粒の大きさを改良中とあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達2

    資本金3,000万円は書かれているが、財務状況や資金調達の見込みについての記述はない。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    揚げずに焼くノンフライ衣を新市場として投入し、コンビニや医療食へ需要が広がる見込みが示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元宇佐産小麦の利用や地域での製造は読み取れるが、雇用や波及効果の具体的な数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    全量検査の人員を3〜4名から1名に減らしたとあるが、補助金額や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    選別機を応用した自動排除の仕組みは読み取れるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は弱い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地元宇佐市で小麦製品を製造し、地元産小麦を使う点は読み取れるが、地域経済の牽引に関する記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ノンフライフリッターが完成すれば、油分を気にする一般家庭だけでなく、コンビニや医療食など各種業界へも需要が広がり、販路が開けると見込まれる。より魅力的な製品にするため、さらなる改良を重ねていく。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。