ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

中・大型テントの加工技術の確立と生産性の向上を図る

有限会社吉松テント

成果グロメット打ち加工の速度 1倍→10倍

この事例のポイント

  • これまで製造することができず外注していた大型テントを自社で製造できる体制がなかった。
  • 自動裁断機、グロメット自動打ち機、自走式溶着機を導入した。
  • グロメット打ち加工の速度 1倍→10倍。自動裁断機により裁断と採寸の作業を短時間に大量に行えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社吉松テント
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種繊維工業
技術分野デザイン,接合・実装,測定計測,立体造形
従業員数5人
資本金300万円
設立1990年

事業の背景

主軸としていた軒先テントや巻上げテントの製造数が、個人商店の激減により大きく減少した。一方で、テント布地の強度や表面処理が進歩し、ドーム、屋内プール、体育館など大空間建築物の屋根や壁材、工場内の仕切りにテントが使われる機会が増えていた。中・大型テント市場は一部の大手テントメーカーの独占に近い状態にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力これまで製造することができず外注していた大型テントを自社で製造できる体制がなかった。
  • 生産能力現在の設備で苦労して製造している中型テントを、常時安定して製造できる体制がなかった。
  • 生産能力生産性が低く、製造工程の効率を高める必要があった。

やったこと

自動裁断機、グロメット自動打ち機、自走式溶着機を導入した。自動裁断機により裁断作業と採寸ライン引きを短時間に大量に行えるようになった。自走式溶着機により溶着作業を省力化し、リードタイムを短縮し、折りジワの解消など品質も向上させた。グロメット自動打ち機では10倍程度のスピードで加工できるようになり、これまで製作できなかった大型テントの製造が可能になった。

加工機自動裁断機
加工機グロメット自動打ち機
加工機自走式溶着機

事業の効果

  • グロメット打ち加工の速度 1倍→10倍

自動裁断機により裁断と採寸の作業を短時間に大量に行えるようになった。自走式溶着機により溶着作業が省力化され、リードタイムが短縮し、折りジワの解消などで品質も向上した。グロメット自動打ち機により加工速度が大幅に上がり、以前は製作できなかった大型テントを製造できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業50年・個人商店向けテント製造から法人化した経緯は書かれるが、本事業が経営戦略上どう位置付けられるかの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手独占に近い市場で製品が多岐にわたるため、設備投資を強みに一部でも受注を狙う方針は書かれているが、競争優位の根拠は具体的でない。

  • 課題の認識と解決3

    大型テントの外注と中型テントの苦労という課題、大型製造を可能にする目的は書かれるが、高付加価値化の数値的効果は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    目標値や付加価値額・賃上げの数値は見当たらず、リードタイム短縮や10倍程度のスピードという定性的な効果のみ。

  • 事業を進める体制2

    従業員5名という規模は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述はうかがえない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大型テントや高透光膜材施工などの用途は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは整理されていない。

  • 事業化までの道筋2

    導入設備と効果は書かれるが、遂行スケジュールや中長期の課題検証、解決方法の記述はほとんどない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    中・大型テント市場は大手による独占に近いとされ、多岐にわたる製品を扱う点は書かれるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    大型化に対応する用途として大空間建築物への需要はうかがえるが、地域経済波及や雇用創出の記述は乏しい。

  • 費用対効果2

    リードタイム短縮や10倍程度のスピードは書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島市や南薩の個人商店から九州南部へ事業範囲を広げた経緯はあるが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

中・大型テント市場で一部の大手に対抗し、本事業の設備を強みとして受注を広げるため、積極的に営業活動を展開していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。