ものづくり補助金平成27年度製造業秋田県

高精度切断加工機の導入による製造工程の効率化

有限会社中野木工

この事例のポイント

  • 切断加工機がアナログタイプ(手動で寸法を測る)のため、同じ寸法の商品を作ろうとしても僅かな誤差が生じていた。
  • 製造工程の第1段階である切断工程に、デジタル入力で寸法誤差なく切断できる高精度のデジタルタイプ切断加工機を導入した。
  • 切断工程を機械化したことで、職人の熟練技術が必要な本業部分に時間を集中的に投入できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社中野木工
所在地秋田県 湯沢市
業種家具・装備品製造業
技術分野精密加工
従業員数14人
資本金500万円
設立1927年

事業の背景

中野木工は湯沢市を拠点とする木製家具製造業者で、創業当初はお盆や茶びつなどの挽き物を中心に製作していた。その後家具製作を始め、曲げ木家具で知られる秋田木工の協力会社として技術を磨いてきた。現在は病院・ホテル・ショップのカウンターや陳列什器など店舗内装系の仕事を数多く手掛けており、関東圏からの受注も多い。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力切断加工機がアナログタイプ(手動で寸法を測る)のため、同じ寸法の商品を作ろうとしても僅かな誤差が生じていた。
  • 納期・工程慎重さが求められる商品では目視確認、捨て切り、寸法確認、本番切断と段階を踏むためリードタイムに課題があった。
  • 品質・精度職人が複数の機械を渡り歩いて1個の商品を作るため、人による採寸誤差が僅かながらあった。
  • 生産能力内装関連の受注増加に対応できる生産体制の整備が必要だった。

やったこと

製造工程の第1段階である切断工程に、デジタル入力で寸法誤差なく切断できる高精度のデジタルタイプ切断加工機を導入した。導入により、従来の目視確認や捨て切り、寸法確認を経る必要がなくなり、リードタイムの課題を解消した。木工は職人が複数の機械を渡り歩いて製作するため、人による採寸誤差も減らすことができた。店舗内装のカウンターなど同寸法を複数製作する商品に特に有効で、歩留まりの改善や仕上がりの向上にもつながった。

  • 加工機高精度切断加工機デジタルタイプ

事業の効果

切断工程を機械化したことで、職人の熟練技術が必要な本業部分に時間を集中的に投入できるようになった。使用者の習熟度も上がり、体感では以前に比べ1/3〜1/5程度の時間短縮につながっている。取締役は、切断工程の効率化により残業時間の削減にも効果があったと感じている。申請時より売上は3割程度増加し、従業員数は2名増えた。

今後の展望

今後も職人の技術を大きく必要としない部分は機械化を検討する。一方で、家具塗装の色づくりを教えられる人材が社内におらず、職人技術の伝承と人材採用・育成が課題として残っている。

事業者の声

最近の働き方改革の影響もあるが、切断工程を効率化できたことで残業時間の削減に効果があったと感じている。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。