回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社北日本花火興業
成果玉貼り乾燥作業の一連工程時間(12cm玉25個あたり) 28時間→11.5時間
| 事業者名 | 株式会社北日本花火興業 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 大仙市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
1899年(明治2年)創業の煙火製造業者で、大曲の花火大会で創造花火を得意としてきた。全国競技大会で数々の賞を得るなど、開発と生産の種類で国内業界のトップにあるとされる。型物花火では先駆的な技法で新商品を発表してきた。近年は海外で自動玉貼り機が開発され、振動を軽減して火薬粒のズレを抑えられるとの情報を得ていた。
抱えていた課題
やったこと
海外で開発された自動玉貼り機を導入し、花火製作・打ち上げで自動化が進んだ海外機械を利用した。花火工場内では発火の恐れがない仕様が法律で定められているため、一般の電気仕様の機械は使えず、防爆型動力機にカスタマイズした。防爆型煙火用自動玉貼り機を型物花火の製造に使用し、あわせて小玉・中堅玉サイズの割物花火の玉貼り工程にも使用した。今回の導入に伴い専用の作業工室を新設し、もう1台分のスペースも確保した。
防爆型煙火用自動玉貼り機の導入により、玉貼り乾燥の一連工程の作業時間が大きく短縮され、生産性が飛躍的に向上した。作業員の製作技量による個人差も少なくなった。玉貼り時の振動による障害はほとんど無視できる状態になり、型物花火の品質向上に極めて効果的であることが確認できた。夏期直前の受注残や仕掛り品も激減し、品質向上以外の面でも効果が現れている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1899年創業で型物花火に先駆的技法を持ち、過去6度の内閣総理大臣賞を得ている点から一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
全国大会での受賞や開発・生産種類が国内トップという強みは書かれるが、市場動向や弱みとの対比は記載がなく、競争優位の説明は限定的。
手作業玉貼りの振動による火薬粒のズレという課題を明示し、自動玉貼り機導入で作業時間を28時間から11.5時間に短縮したと具体的に示している。
付加価値額や賃上げの目標値は書かれていないが、他社仕入れの低減や受注残の減少など効果は示されており、目標の具体性は薄い。
作業工室の新設や複数台活用の展望は書かれるが、人材や事務処理体制の確保について具体的な記述はほぼない。
型物花火の品質の均一性や供給不足の解消という価値は読み取れるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的に書かれていない。
防爆仕様へのカスタマイズや専用作業工室の新設、もう1台分の確保など遂行方法は示されるが、スケジュールの詳細は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
防爆型の自動玉貼り機を海外技術から応用し、型物花火で先駆的技法を用いた新商品を発表しているとあり、高水準の高付加価値化がうかがえる。
供給不足の解消や観客の幸福への寄与は書かれるが、経済波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。
導入経費削減や作業時間の短縮、製造コスト抑制に有効とあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
海外で開発された自動化機械を防爆仕様に応用する点はうかがえるが、地域やサプライチェーン全体へのイノベーション貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
大曲の花火発祥の地での創造花火の伝統や、秋田県の事業者としての取組が書かれるが、地域経済成長への牽引は具体的に示されていない。
自動玉貼り機は型物花火だけでなく中・小型花火玉全般に応用でき、品質と同時にボリューム感が求められる場合の製造コスト抑制にも有効とみている。もう1台分のスペースを生かして複数台を活用し、品質の安定と供給体制を整えたうえで、国内外のより多くの観客に喜びを届けたいとしている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg