回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
SHIKIEN株式会社
成果舌ブラシW-1の1日の生産個数 1倍→5倍
| 事業者名 | SHIKIEN株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県 新潟市 |
| 業種 | その他の製造業 |
| 技術分野 | 接合・実装 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 1,250万円 |
| 設立 | 1948年 |
新潟大学大学院医歯学総合研究科の協力で舌ブラシを開発し、平成19年から製造・販売を始めた。平成23年に会社を設立し、生産と包装は外部に委託していた。病気や口臭の予防に関心が高まり口腔ケア市場は拡大しており、販売数は平成25年2月期35万本、26年2月期65万本、27年2月期80万本と年々増えていた。
抱えていた課題
やったこと
安全機能を備えた超音波溶着機を導入し、独自に開発した毛材の自動移動ラインを設置した。舌ブラシW-1では毛材をカットせずロール巻き2本をセットし、1本は溶着機の治具に滑らせ、もう1本は空間を置いて走らせる。治具とホーンの真下にプラスチックの芯をロボットアームが正確に置き、アームが離れた直後にホーンが作動して溶着する。溶断はせずベルト状のまま移動させ、次工程で型抜きして下のケースに落とす。舌ブラシW-1プラスは超音波ウエルダーインサート式送り装置を外して超音波溶接機のみを導入し、幅10cmのロール状のブラシ毛材を同様に固定して、治具とホーンの真下に来る前に正確に二つ折りする装置を通して溶着する。溶着後は型抜きプレスを通過させ、下のケースに落下させる。
| 加工機 | 超音波溶着機 |
|---|---|
| 加工機 | 超音波ウエルダーインサート式送り装置 |
| 加工機 | 毛材自動移動ライン |
| ロボット | ロボットアーム |
| 加工機 | 型抜きプレス |
新しい製品・サービス:舌ブラシW-1プラス
自社で溶着を行う体制ができたことで、舌ブラシW-1は1日の生産個数が約5倍になり、W-1プラスは約2倍になった。1個当たりの製造コストも約22〜23%下がった。今後増える需要に不安なく応えられる供給体制を確立し、手作業による怪我の危険もなくなった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
舌ブラシの製造・販売を平成19年から手がけ、毛材の溶着を外部委託から自社化する方針が書かれている。
口腔ケア市場の拡大と販売数の増加(25年2月期35万本から27年2月期80万本)が書かれ、外部環境との関係はうかがえる。自社の強みとの対応は薄い。
外注の手作業による怪我の危険と低効率を課題とし、溶着機導入で一日の生産個数が約5倍、製造コストが約22%削減と具体的に示されている。
生産個数約5倍・製造コスト約22%削減という数値目標の達成実績が書かれている。賃上げ目標は書かれていない。
従業員8人で、製造の自社化に取り組んだことはうかがえるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は薄い。
舌に残った汚れを絡め取る商品特性、高齢者を視野に入れた柔らかさ、ヨーロッパでの特許取得などの差別化が具体的に書かれている。
ロール巻の毛材から溶着、型抜き、落下までの工程や次の展開(海外市場開拓)は書かれているが、スケジュールや検証の記述は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
舌ブラシは歯ブラシに比べ社会的認知度が低いと書かれ、市場の普及度が低いことが読み取れる。高付加価値化の数字は示されていない。
災害・事故時の外注先リスク管理の意味合いや、今後増える需要への安定供給が書かれ、社会的な意義がうかがえる。
投資に対して生産個数約5倍、製造コスト約22%削減、怪我の危険性の解消が数字で示されており、費用対効果は読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
新潟県新潟市の企業で、地域の特性を活かした雇用創出の記述は薄いが、地域企業であることはうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後増加が予想される舌ブラシの需要に対応でき、国内の販路拡大に加えてヨーロッパでも特許を取得したことから、海外市場にも進出する方針である。
消費者にいかに広く正しく広められるかが重要
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名