ものづくり補助金平成29年度製造業大阪府

化粧品包装加工のワンライン化による生産効率の飛躍的な向上と雇用拡大

株式会社山義

成果生産効率は15〜20%向上

この事例のポイント

  • 化粧品の包装加工工程で、一品ごとに手作業で行う重量検査の前後で商品が滞留していた。
  • 化粧品の包装加工工程において、手作業で行っていた重量検査工程を自動化し、前後の工程をノンストップでつないだ。
  • 生産効率は15〜20%向上。検査工程の自動化と新型包装機の導入により、前後の工程がノンストップでつながり、商品の滞留と加工ロスが解消された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社山義
所在地大阪府 和泉市
業種その他の製造業
技術分野機械制御,機械制御
従業員数10人
資本金1,000万円

事業の背景

70年前の創業時は織物加工業を営んでいたが、織物産業の衰退に伴い日用雑貨品の加工を主業務に転換した。日用雑貨は季節ものが多く仕事量の波が大きく、単価も比較的安いものが多かった。リーマンショックなどを経て一つの事業に頼ることの脆さを痛感し、作業単価が比較的安定している化粧品の包装加工に力を入れてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力化粧品の包装加工工程で、一品ごとに手作業で行う重量検査の前後で商品が滞留していた。
  • 生産能力旧型の包装機によって加工ロスが発生していた。
  • 人手・技能作業の所要人数が多く、供給能力の限界から新たな需要を断らざるを得なかった。

やったこと

化粧品の包装加工工程において、手作業で行っていた重量検査工程を自動化し、前後の工程をノンストップでつないだ。旧型の包装機を新型に置き換え、加工ロスを減らして商品の滞留を無くした。これらにより生産効率は15〜20%向上し、作業の所要人数は10人から7人に減った。

事業の効果

  • 生産効率は15〜20%向上
  • 作業の所要人数 10人→7人

検査工程の自動化と新型包装機の導入により、前後の工程がノンストップでつながり、商品の滞留と加工ロスが解消された。生産効率は15〜20%向上し、作業の所要人数も減った。その結果、供給能力の限界から断っていた新たな需要にも対応できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    付加価値・賃上げの目標生産効率15〜20%向上、作業人数10人から7人への削減という数値目標と実績が示されている。
  • 4
    課題の認識と解決手作業の重量検査前後の商品滞留と旧型包装機の加工ロスという課題を特定し、自動化と新型導入で生産効率15〜20%向上と記載。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け化粧品の充填から包装まで対応し、供給能力の限界で断っていた新たな需要に対応可能になったと、選ばれる理由が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    新しさ・高付加価値化粧品包装加工は作業環境整備が求められる分野とあるが、普及度や高付加価値化の水準までは読み取れない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    日用雑貨から化粧品包装へ事業転換し、主業務の一つとして位置付けたとあり、過去の取組との連続性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客からのクレームがほぼない点や、季節の差が大きい受注を抱える状況など、強みと外部環境は書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業の重量検査前後の商品滞留と旧型包装機の加工ロスという課題を特定し、自動化と新型導入で生産効率15〜20%向上と記載。

事業の実現可能性3.6
  • 付加価値・賃上げの目標5

    生産効率15〜20%向上、作業人数10人から7人への削減という数値目標と実績が示されている。

  • 事業を進める体制3

    従業員10名で、離職率ほぼゼロ、社員の提案を採用する体制が書かれるが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    化粧品の充填から包装まで対応し、供給能力の限界で断っていた新たな需要に対応可能になったと、選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    新規事業の展開や経営を任せられる体制を目指すとあるが、補助事業の中長期の遂行スケジュールや課題解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    化粧品包装加工は作業環境整備が求められる分野とあるが、普及度や高付加価値化の水準までは読み取れない。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用2

    雇用拡大がテーマに含まれるが、経済波及効果や社会的インフラとしての国の補助の必要性は書かれていない。

  • 費用対効果4

    投資に対し生産効率15〜20%向上と所要人数10人から7人の削減という効果が具体的に示されている。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    和泉市の地域企業で、障がい者の雇用や地域の雇用に触れるが、地域特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。

今後の展望

化粧品の充填加工を始めたほか、自転車部品の組み立てや自動車製造ラインのラック組み立てなど事業を多方面に広げており、運送業の免許取得も見込まれ、包装加工品の配送サービスへの進出を目指している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。