回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社イトー鋳造
成果導入後7ヶ月で約15%減少
| 事業者名 | 株式会社イトー鋳造 |
|---|---|
| 所在地 | 秋田県 秋田市 |
| 業種 | 鉄鋼業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス |
| 従業員数 | 80人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1868年 |
主製品は水道用パイプだったが、公共工事の減少などにより需要は減少傾向にある。そこで産業機械、輸送車輌、建築資材などの鋳物部品市場を新たに開拓している。鋳型砂は再使用時にホットサンドと呼ばれる高温状態で、80〜100℃の砂が偏在し、水分も蒸発し続けている。
抱えていた課題
やったこと
鋳造後の砂温と水分含有量をリアルタイムで監視・制御する装置を導入した。センサーで砂の温度、水分量、外気温を計測し、混練時の注水量を適切に調整できるようにした。これにより熟練作業者の感覚に頼らず、砂性状を最適な状態にコントロールできるようになった。導入した装置により、鋳肌の美しい高品質な鋳物を安定的に鋳造する体制を整えた。
導入後7ヶ月で鋳物用の砂に起因する代表的な欠陥である砂かみ不良が約15%減少し、製品の高品質化とコストダウンに一定の効果が得られた。新たに取引先から鉄道関係部品や機械部品鋳物を複数受注し、商談中の案件もある。コストと品質の両面で取引先から高い評価を得ている。今後は全体の不良率を低減させ、新たな鋳物部品の販売量を全販売量の50%とすることを目標としている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
水道用パイプ主体から産業機械・輸送車両等の鋳物部品へ新分野を開拓する流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明確に書かれていない。
公共工事減少で需要が減っているという外部環境と、創業129年の鋳造技術・人材という強みは読み取れるが、競争優位の説明は薄い。
砂温と水分のバラツキにより鋳放し品の表面欠陥が生じるという課題が明確で、砂性状の監視制御で解決する計画が示されている。
今後の目標として不良率を19(数字不明瞭)低減、新たな鋳物部品の販売量を全販売量の50%にするという数値目標が示されている。
従業員80人と創業以来の鋳造技術・人材がいることは書かれているが、補助事業を遂行する担当体制の具体説明は薄い。
自動車業界など品質要求の厳しい市場向けに、砂温と水分の精密制御で鋳肌を美しくする価値とターゲットが整理されている。
導入後の効果と今後の展開は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法の詳細は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
鋳型砂の性状を精密制御する点は特色だが、普及度や同分野での高付加価値化の水準は具体的に書かれていない。
自動車・鉄道・機械など川下産業への販路拡大がうかがえるが、経済波及や雇用創出の記載は明確ではない。
導入後7ヶ月で砂かみ不良が約15%減少し、コストダウンに一定の効果があったと具体的な数字で示されている。
センサーでの温度・水分量・外気温のリアルタイム計測が示されるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
秋田市の鋳物事業者として新分野を開拓する点はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用・成長への言及は薄い。
不良率の低減と新分野開拓による販路拡大に向けた取組みを継続する。全体の不良率を低減させ、新たな鋳物部品の販売量を全販売量の50%とし、鋳物市場でのシェア拡大を図る。
首都圏で開催される商談会等に積極的に参加し新規取引先の開拓に努めたい。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
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