ものづくり補助金平成29年度製造業山梨県

次世代型三次元測定機導入による高水準品質管理体制の確立

有限会社中央金型

この事例のポイント

  • 製造した製品の検査を人の手でノギスやマイクロを使って寸法測定しており、検査員によって測定結果にばらつきが出る。
  • 高精度の寸法測定を行うため、次世代型三次元測定機を導入した。
  • 三次元測定機の導入により、製造部品を自動で検査できるようになり、測定者による誤差をなくして寸法測定の精度のばらつきを抑えられる。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社中央金型
所在地山梨県 上野原市
業種鉄鋼業
技術分野測定計測,測定計測
従業員数7人
資本金300万円
設立1983年

事業の背景

有限会社中央金型は昭和42年に創業したゴム金型の設計・製作会社で、昭和58年に法人化した。従業員は7人で、資本金は300万円である。主力はゴム金型で、かつては電線などに使う絶縁ゴム(感電防止ゴム)の金型が中心であった。現在は耐震・防振・免震など安全に対する注目度の高まりや、絶縁・導電などの大きな仕事につながる市場の動きがある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度製造した製品の検査を人の手でノギスやマイクロを使って寸法測定しており、検査員によって測定結果にばらつきが出る。
  • 人手・技能検査員ごとの測定差が要求精度における製作精度のばらつきにつながり、客先の求める精度は1/10から1/100となっている。
  • 生産能力職人の技術頼りで生産性があまり上がらない状況にある。

やったこと

高精度の寸法測定を行うため、次世代型三次元測定機を導入した。三次元測定機により製造部品を自動で検査でき、測定のばらつきを減らせる。部品形状の歪み部を特定できるため補正加工が容易になり、寸法だけでなく部分形状の歪みも測定できる。これにより加工工程への正確なフィードバックが可能となり、部品形状全体を測定できるため、これまで保証できていなかった形状についても保証が可能となった。

検査測定次世代型三次元測定機

事業の効果

三次元測定機の導入により、製造部品を自動で検査できるようになり、測定者による誤差をなくして寸法測定の精度のばらつきを抑えられる。形状の歪みも測定できるため、加工工程への正確なフィードバックと出荷製品の品質向上につながる。これまで十分に保証できなかった形状も保証できるようになり、すでに得ている信頼をさらに高め、受注増や新規顧客獲得を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業時からのゴム金型の経験とノート型データの蓄積が強みとして示され、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    ゴム金型の設計・加工の難しさと高い技術力が強みとして語られるが、市場動向や競合との比較は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    検査員による寸法測定で精度に差が出て客先要求の1/10から1/100を満たせない課題が具体的に示され、三次元測定機導入で解決する内容になっている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    受注増や新規顧客獲得を目指すとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は数値で示されていない。

  • 事業を進める体制3

    創業社長と先代、二代目社長、機械科出身の体制や職人の存在は読み取れるが、補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ゴム金型の顧客要望への対応力や耐震・防振・絶縁分野の需要増への言及はあるが、顧客ターゲットの整理は限定的。

  • 事業化までの道筋2

    導入の目的はあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の手順は公開された事例からは読み取れません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ゴム金型は他の金属金型より複雑で難度が高く、何千種類のゴムの硬さを扱うなど、高度な技術分野であることが具体的に示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    耐震・防振・免震など安全分野の需要や公共事業への展開に触れるが、波及効果や雇用創出の具体的根拠は乏しい。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    三次元測定機による寸法と形状の測定・補正フィードバックは示されるが、サプライチェーン全体への貢献や新ビジネスモデルは読み取れない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    耐震・防振・免震や絶縁・導電など成長が見込まれる分野への進出意欲はうかがえるが、構造転換への言及は明確でない。

  • 地域経済への波及3

    山梨県上野原市の地域企業として技術で仕事を得ている点はうかがえるが、地域経済の牽引への具体的言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

耐震・防振・免震や公共事業、建築方面の仕事を増やしていきたいという意欲が示されている。

  • 目標:客先の求める精度は1/10から1/100となっており、安定した寸法精度を出すことが最重要とされている。

事業者の声

時代が、耐震・防振・免震など安全に対する注目度は高く、絶縁・導電なども大きな仕事へと結びついていくとき、ですね。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。