ものづくり補助金平成27年度製造業山形県

最新ラベル検査機の導入による高品質ラベルの確立および販路拡大

進和ラベル印刷株式会社

成果不良箇所の確認可能な大きさ 0.5mm→0.1mm

この事例のポイント

  • 顧客の品質要求に現有の検査機では充分に応えられない状況だった。
  • 印刷後のラベル製品を検査できる最新式の検査機を導入した。
  • 不良箇所の確認可能な大きさ 0.5mm→0.1mm。検査精度が向上し、従来は確認できなかった微細な不良箇所を見つけられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名進和ラベル印刷株式会社
所在地山形県 上山市
業種印刷・同関連業
技術分野製造環境,測定計測
従業員数59人
資本金3,000万円
設立1987年

事業の背景

当社はラベル印刷を中心に手掛けるラベルメーカーである。平成26年度ものづくり補助金でオフセット方式印刷機を導入し、印刷技術の高品質化をめざした。主な顧客は地元の食品関係が多く、最近は東京支店からの受注も増えつつある。商品の顔であるラベルの品質向上と検査体制の整備は急務であった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度顧客の品質要求に現有の検査機では充分に応えられない状況だった。
  • 人手・技能印刷後の検査で、カメラ検査の後に目視による再確認を行っていた。
  • 納期・工程1つの不良箇所で検査機が止まるため、1ロールの検査が終わるまで長い時間がかかっていた。
  • 品質・精度従来の検査機では0.5mm×0.5mmまでの不良箇所しか確認できなかった。

やったこと

印刷後のラベル製品を検査できる最新式の検査機を導入した。新しい検査機はカメラの精度が上がり、これまで機械で検査できなかった光に反射する金属箔や透明フィルムなどのラベル素材にも対応できる。確認できる不良箇所の大きさは、従来の0.5mm×0.5mmから0.1mm×0.1mmまでに向上した。1巻600mのロールを最後まで検査して不良箇所を記録し、巻き戻す時に記録箇所で止まって不良を取り除けるようにした。

検査測定最新式ラベル検査機

事業の効果

  • 不良箇所の確認可能な大きさ 0.5mm→0.1mm

検査精度が向上し、従来は確認できなかった微細な不良箇所を見つけられるようになった。1ロールの検査で不良箇所を記録して巻き戻し時に取り除く方式により、検査工程にかかっていた時間が短縮された。機械検査できる素材が広がり、同業者からの受注も増加した。ラベルの品質向上により、顧客の品質要求に応えられる体制が整った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    平成26年度ものづくり補助金でオフセット印刷機を導入し高品質化を図ったという過去の取組との連続性が、わずかにうかがえます。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客は地元食品関係が多く、東京支店からの受注も増えているとあり、市場動向と強みの一端は読み取れるが、具体的な数字や競争優位の説明は薄いです。

  • 課題の認識と解決3

    検査機が止まる不良箇所ごとの課題と、検査体制の品質向上・リードタイム短縮の成果は書かれているが、数値目標を含む事業計画の記述は薄いです。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    検査工程の時間短縮や同業からの受注増加はうかがえるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ラベルは商品の顔で、高品質な検査が顧客要求に応える理由として整理されているが、ターゲットの定量的な裏付けは薄いです。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として東京・関西への営業拡大や化粧品・医薬品業界への展開が書かれ、方向性はうかがえるが遂行方法やスケジュールは不明です。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    光に反射する金属箔や透明フィルムへの対応、0.1mm×0.1mmまで確認できる検査精度など、高水準の品質が一定程度読み取れるが、市場での希少性の記述は限定的です。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地元食品関係への供給や同業者からの受注増加など地域経済への関与はうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていません。

  • 費用対効果3

    1ロール600mの検査時間が短縮されたとあり、効果は読み取れるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていません。

  • イノベーションへの貢献2

    最新の検査機でカメラ精度を高めた点は技術的な工夫としてうかがえるが、サプライチェーンへの波及は書かれていません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    山形県上山市の地元企業として地元食品関係の顧客に応えている点はうかがえるが、地域経済を牽引する規模の記述はありません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

東京支店からの受注が増加傾向にあるため、首都圏への営業に重点を置き、代理店や同業者からの受注拡大を狙う。大阪を拠点に関西圏の営業エリアの確立もめざしている。化粧品や医薬品関係の引き合いも増えているため、それら業界への事業拡大を図る。ラベルは小さく軽いため流通コストのデメリットが少なく、地方でも十分戦えると考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。