吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社 オスク
成果全体の工程日数 10.7日→3.9日
| 事業者名 | 株式会社 オスク |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 那珂市 |
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1991年 |
同社はブラインドやカーテンなどインテリア資材の卸売販売業として1991年にスタートし、現在は施工やリフォーム工事も取り込んで成長してきた。壁紙施工は内装業務の一つだが、計画の遅延や納期の問題から失注するケースもあった。現在は消費者の好みが多様化し、シンプルな壁紙よりオリジナルの壁紙への要望が高まっている。
抱えていた課題
やったこと
自社で壁紙を製作するために、ラテックスプリンター(デジタルプリンター)を導入した。紙のほかフィルムや布などにも高解像度で美しくシャープなプリント画質を実現し、プリンター内部で硬化されるためそのまま加工や施工ができる。製作時にのりをつけて裏に保護フィルムを貼る機械を導入し、品質の向上と均一化を図った。さらに自社でのりづけできるラッピング設備を導入し、現場でのりづけの必要がなくフィルムをはがすだけで施工できるようにした。これらにより、デザイン・印刷・ラッピング・施工をワンストップで行う高解像度壁紙製作システムを構築した。
| 加工機 | ラテックスプリンター(デジタルプリンター) |
|---|---|
| 加工機 | 保護フィルム貼付機(のりづけ・保護フィルム貼り機械) |
| 加工機 | ラッピング設備 |
新しい製品・サービス:はがせる壁紙(貼ってはがせる壁紙)
印刷からフィルム加工、施工までワンストップで行える体制により、全体の工程が10.7日から3.9日へ大幅に短縮した。依頼主の希望に柔軟に対応できる体制が整い、突発的な変更や施工ミスにも社内で壁紙を作成して対応できるようになった。職人ごとのばらつきが減り、仕上がり品質の向上と均一化が図れた。新たにメーカーという分野へ進出し、他の内装業者との差別化につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
卸売・施工・リフォームへと成長してきた経緯があり、壁紙の印刷・ラッピング・施工の一貫体制は既存事業の延長として位置付けられている。
オリジナル壁紙への要望増加という市場動向は書かれているが、競争優位性を数字で示す記述は少ない。
工程が10.7日から3.9日へ短縮され、納期遅延や失注という課題に対応する高付加価値化の取組として具体的に記されている。
工程短縮の実績は数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
自社で製作から施工までを行う体制は示されているが、人材や事務処理能力の確保については具体的に書かれていない。
消費者の好みの多様化とオリジナル壁紙への要望増加を背景に、貼ってはがせる壁紙など顧客ニーズへの対応が具体的に書かれている。
デザイン部門の新設やラインナップのネット紹介など今後の進め方は示されているが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
メーカーという分野への進出や他の内装業者との差別化が書かれ、デザイナー物の商品化など高付加価値化の方向性が示されている。
地域経済への波及や雇用創出などの国の補助の必要性を示す記述は見当たらず、わずかに地域の事業者としての位置付けがうかがえる程度。
工程短縮や品質の均一化など効果は書かれているが、補助金額に対する費用対効果を示す数字は示されていない。
デジタルプリンターやラッピング設備の導入は書かれているが、サプライチェーン全体への貢献としては具体性が薄い。
印刷とフィルム加工、施工を組み合わせた取組はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する旨は書かれていない。
那珂市に所在する地域企業であることはうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
貼ってはがせる壁紙は、貼り替えが簡単で依頼主自身が貼ることもできる新素材として今後の展開が期待できる。プリンターの特徴を知ってもらうため、小物やシールに印刷してコミュニケーションツールとしてPRに利用する考えである。デザイン部門を自社内に新設し、デザイナー物の商品化を目指す。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円