高付加価値商品の開発とノベルティ事業参入による売上の増大

島根県の製造業の会社が、ものづくり補助金でレーザー加工機を導入し、オリジナル商品を開発した採択事例です。

有限会社創修

この事例のポイント

  • 電気ペンでは細かい文字やイラストが描きにくく、デザインのバリエーションに限界がありました。
  • 補助事業を活用してレーザー加工機を導入しました。
  • レーザー加工機の導入により、誕生日プレートへの彫刻時間が約半日から約15分に短縮されました。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社創修
所在地島根県 邑智郡川本町
業種家具・装備品製造業
技術分野製造環境
設立2004年

事業の背景

有限会社創修は1961年に創業し、島根県川本町で木製家具を製造しています。現在は県外の家具メーカーや設計事務所、建築会社などからの下請け受注が売り上げの約99%を占めています。

協力業者としてユニット家具を多く手掛けてきた経験から、短納期の大量生産に応えられる能力と、オーダーメイドの別注家具にも対応できる技術力が強みです。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度電気ペンでは細かい文字やイラストが描きにくく、デザインのバリエーションに限界がありました。
  • 販路・情報発信商品の品質やオリジナリティーの高さに比べて営業力が弱く、商品アイテムや販路の拡大が課題でした。

やったこと

補助事業を活用してレーザー加工機を導入しました。パソコンからデータを送信するだけで、さまざまな文字やイラストをスピーディーに彫刻できるようになりました。

誕生日プレートへの彫刻時間は、下書きから文字入れまで約半日かかっていたものが約15分に短縮されました。レーザー加工機を使い、島根県産ヒノキで作る一辺4cmの「ひらがな積み木」を新たに商品開発しました。

職人が手作業で角を磨き、持ち運び用のケースは一枚板をくり抜いて作ります。

新しい製品・サービス:島根県産ヒノキで作る一辺4cmの「ひらがな積み木」

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

レーザー加工機の導入により、誕生日プレートへの彫刻時間が約半日から約15分に短縮されました。新たに開発した「ひらがな積み木」は、2018年に川本町のふるさと納税返礼品に採用されて徐々に浸透しました。

2025年には「おもてなしセレクション」の金賞を受賞し、知育玩具としての教育的価値と木工製品としての品質が評価されました。オリジナル商品の開発により、下請け中心の事業から販路を広げる足がかりを得ました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.9 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性職人の手作業と高い加工技術を強みに、レーザー加工機で文字やイラストを刻み、国内外での差別化を図る根拠が示されている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け知育玩具としての教育的価値と木工品の品質が金賞で評価され、子供向け商品という顧客ターゲットと選ばれる理由が明確。
  • 4
    新しさ・高付加価値ひらがな積み木は一枚板をくり抜く手作業仕上げで、金賞を受賞するなど同分野での高付加価値化を示す根拠がある。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標誕生日プレートの彫刻時間は約半日から約15分に短縮と書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    電気ペン彫刻の受注から始まり、レーザー加工機導入で彫刻を発展させ、オリジナル商品開発へ至る流れが既存事業との連続性を示す。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    職人の手作業と高い加工技術を強みに、レーザー加工機で文字やイラストを刻み、国内外での差別化を図る根拠が示されている。

  • 課題の認識と解決3

    営業力の弱さという課題を認識し、ふるさと納税返礼品採用や金賞受賞を経て販路拡大を目指す方針が示されている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    誕生日プレートの彫刻時間は約半日から約15分に短縮と書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    創業以来六十年の家具製造実績と、代表者の技術力・受注実績が体制面の裏付けとして読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    知育玩具としての教育的価値と木工品の品質が金賞で評価され、子供向け商品という顧客ターゲットと選ばれる理由が明確。

  • 事業化までの道筋2

    今後は商品アイテムを増やし顧客ニーズに合わせた追求をしたいとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    ひらがな積み木は一枚板をくり抜く手作業仕上げで、金賞を受賞するなど同分野での高付加価値化を示す根拠がある。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地元の保育園や川本町からの依頼など地域との関わりはあるが、経済波及効果や雇用創出への言及は乏しい。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザー加工機によるデジタルデータ活用は触れられているが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    山の恵みを生かした川本町の木製家具製造で、地域の素材と技術を活かして商品開発を進めている点が読み取れる。

今後の展望

今後は商品アイテムを増やし、お客様のニーズに合わせた細やかなものづくりを追求していきたいと考えています。

事業者の声

“目をかけ、手をかける”という思いで家具製造に携わってきた。協力業者としてユニット家具を多く手掛けてきた経験から短納期大量生産に応えられる能力を持ちつつ、オーダーメイドの別注家具にも対応できる技術力が強みだ

遊びの中で木の良さを感じてほしい

1点1点職人が手作業で作り上げた玩具には、作り手の思いも深く込められている。今後は商品アイテムも増やし、よりお客様のニーズに合わせた細やかなものづくりを追求していきたい

公式の事例集より(原文のまま)

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。