ものづくり補助金平成27年度サービス業(他に分類されないもの)茨城県

レース経験者のアドバイス・整備が受けられるカスタマイズ工場への変革

株式会社LM ADVANCE

成果アライメント件数(月あたり) 2件→10件

この事例のポイント

  • 足回りの最終調整で必要なアライメントは社内に設備がなく、外注に頼っていた。
  • 自動車足回りを機械でアライメントするための3Dアライメントテスターを新たに導入した。
  • アライメント件数(月あたり) 2件→10件。3Dアライメントテスターの導入により、レース経験者による的確なアドバイスと合わせて付加価値の高いアライメントサービスを…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社LM ADVANCE
所在地茨城県 古河市
業種自動車整備業
従業員数3人
資本金400万円

事業の背景

自動車の車両メンテナンス、チューニングサービス、車体改造、パーツ販売・取り付けなど幅広いサービスを提供しており、顧客には一般ユーザーのほかサーキット走行が趣味の人も多い。ここ数年はライフスタイルの変化などで若者を中心に車離れが進み、サーキット走行する人も年々減っている。こうした状況を打開する一つの策として、車体改造を得意とする同社が足回りに注目した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力足回りの最終調整で必要なアライメントは社内に設備がなく、外注に頼っていた。
  • 品質・精度3D計測は赤外線カメラで撮影して数値化するため、光と風の影響を受けやすく、車両の振動やカメラのずれでも正確に測定できなかった。
  • 品質・精度店舗に隣接する車道を走る大型トラックの振動が測定に影響すると考えられた。

やったこと

自動車足回りを機械でアライメントするための3Dアライメントテスターを新たに導入した。このテスターは、ホイールに機械を取り付けてカメラで赤外線撮影し、3D処理した画像でタイヤの角度や向きを調整する装置で、3D画像処理により車両の各部位を測定できるのが特長である。導入後は実際の車両で測定やテストを行い、注意すべき点や改良すべき点、料金体系を決めるための時間工数などのデータを収集した。光と風の影響には、台風や暴風雨時を避け、店舗のシャッターを閉めて太陽光と風の入り込みを遮断することで対応した。車両の振動には、車の往来が少ない時間帯に測定・調整をすることで対応した。測定状況を変えたことで、測定時間の短縮とエラーの減少に成功した。

検査測定3Dアライメントテスター

新しい製品・サービス:3Dアライメントテスターを使った足回りに特化したアライメントサービス

事業の効果

  • アライメント件数(月あたり) 2件→10件

3Dアライメントテスターの導入により、レース経験者による的確なアドバイスと合わせて付加価値の高いアライメントサービスを提供できるようになった。光と風、車両の振動への対策により測定が安定し、測定時間の短縮とエラーの減少につながった。アライメントの件数は月2〜3件から月10件ほどに増加した。現状は口コミが中心だが、件数を積み重ねて顧客への安心感や説得力につなげたいとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    車体改造など従来の事業を土台に、足回りセッティングに特化する方針が経営上の目標として明確に示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外注していたアライメントを自社導入し、レース経験者の助言を組み合わせる強みが示されているが、市場データは記載がない。

  • 課題の認識と解決4

    光・風・振動による計測上の課題を特定し、店舗の遮断や測定時間帯の変更で解決した具体策が記載されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    月2〜3件から月10件への増加実績はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員3名の小規模体制で、レース経験者を含むスタッフが事業を運営していることは示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    サーキット走行者や一般ユーザーなど顧客層と、レース経験者による的確なアドバイスという選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    測定時間帯の調整や遮断など課題解決の方法は示されるが、今後のスケジュールは大まかな記述にとどまる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    一般ユーザーにはアライメントの認知が低く、足回り特化サービスとして差別化する方向性が読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    車離れという社会課題への言及はあるが、雇用創出や経済波及効果の記載はない。

  • 費用対効果2

    補助金額や投入額に対する付加価値増加の数値は記載がなく、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    3D画像処理による測定は示されるが、デジタル技術を地域やサプライチェーンに広げる記述はない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    車離れが進む市場で足回りに注力する方向は見えるが、日本経済の構造転換に資するという記述はない。

  • 地域経済への波及2

    古河市に立地することは記載されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はさらに件数を増やして実績を積み重ね、サーキット走行する顧客向けにお得な会員サービスを設定するなど、顧客を取り込む取り組みを充実させたい考えである。また、一般ユーザーにもアライメントの効果を分かりやすく説明し、ホームページやSNS、雑誌広告を活用して広く周知していく予定である。

事業者の声

まだまだ余地がたくさん残っている。今後は足回りセッティングに特化したサービスを目指していこう

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

広島県サービス業(他に分類されないもの)平成27年度

自動車整備のプロセス改善と高度化計画

支柱の間隔が広い門型2柱リフトワイドを2式と低床式エアーガレージジャッキを1台導入し、旧型リフト2台と入れ替えた。

効果:タイヤ脱着工程の順番待ち時間 100分/日→15分/日

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。