ものづくり補助金平成30年度サービス業(他に分類されないもの)山口県

ラバーディップ推進と修理直販モデルの構築を契機としたストックビジネスの強化

株式会社SmileCarz

成果塗装工程の生産台数 1台/日→2台/日

この事例のポイント

  • 届出済未使用車の発生がビジネスの前提であるため、売上拡大に限界があった。
  • ラバーディップ塗装を推進し、これまで接点のなかった軽自動車ユーザーにアプローチした。
  • 塗装工程の生産台数 1台/日→2台/日。最新のエアコンプレッサの導入により塗装工程が1日1台から2台に増え、高圧洗浄機の導入でラバーディップ剥がし作業が大幅に…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社SmileCarz
所在地山口県 下関市
業種自動車整備業
従業員数16人
資本金500万円
設立2015年

事業の背景

軽自動車の届出済未使用車専門店として他社と差別化を図ってきたが、届出済未使用車の発生がビジネスの前提であった。若者の車離れや少子高齢化といった社会構造の問題から、中・長期的な車両販売台数の減少が見込まれていた。そのため既存事業に加え、顧客を囲い込み長期的に収入を得る革新的サービスの開発が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑届出済未使用車の発生がビジネスの前提であるため、売上拡大に限界があった。
  • 販路・情報発信若者の車離れや少子高齢化により、中・長期的な車両の販売台数の減少が予見されていた。
  • 新製品・新技術自動車の性能向上により買い替え期間が長期化し、新たなビジネスモデルの構築が急務となった。

やったこと

ラバーディップ塗装を推進し、これまで接点のなかった軽自動車ユーザーにアプローチした。同社は山口県内唯一のラバーディップ施工認定店である。修理から顧客にアプローチする修理直販モデルを構築するため、集客用の板金工場専用ホームページを立ち上げた。ラバーディップ塗装や車両再生の際に車両診断サービスを実施し、トータルカーライフサポートへの信頼感を醸成した。塗装工程の生産性向上のためエアコンプレッサを導入し、ラバーディップの剥がし作業用に高圧温水洗浄機、高張力鋼の溶接用にスポット溶接機、スポット溶接が難しい箇所用にMIG・MAG溶接機、ボディアライメント計測と車両下部の損傷確認用に門型リフト、アライメント計測用に計測工具を導入した。

  • 加工機エアコンプレッサNLP-W-75PRDサブタンクPST-220H含む高圧温水洗浄機S-MV1000スポット溶接機TECNA ART-3664PパルスMIG・MAG自動溶接機DP-230C門型リフトNSA37H
  • 検査測定アライメント計測工具 トラボーI

新しい製品・サービス:塗って剥がせる塗装サービス「ラバーディップ」

事業の効果

  • 塗装工程の生産台数 1台/日→2台/日
  • ラバーディップ剥がし作業時間 4時間/台→1時間/台

最新のエアコンプレッサの導入により塗装工程が1日1台から2台に増え、高圧洗浄機の導入でラバーディップ剥がし作業が大幅に短縮された。門型リフトとアライメント計測工具により車両診断サービスも提供可能となり、技術的課題が解消されてストックビジネスを円滑に展開する体制が整った。新たなビジネスモデルにより顧客関係性の起点が増え、受注・売上ともに拡大した。また雇用も創出され、地域貢献にもつながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決届出済未使用車ありき、若者の車離れ、買い替え期間の長期化という3つの課題を明示し、ストックビジネス化で対応する方針が具体的。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員16名や中小企業診断士の支援が書かれるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は少ない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    届出済未使用車専門店としての従来事業の課題を起点に、ラバーディップや修理直販へ展開しており、過去の取組との連続性は読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    山口県内唯一の施工認定店であることや他社との差別化が書かれ、強みは読み取れるが市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    届出済未使用車ありき、若者の車離れ、買い替え期間の長期化という3つの課題を明示し、ストックビジネス化で対応する方針が具体的。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1日1台から2台へ生産が増えたことや剥がし作業が4時間から1時間になった点は数字があるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員16名や中小企業診断士の支援が書かれるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ラバーディップの特徴や顧客接点の創出、トータルカーライフサポートという訴求は読み取れるが、ターゲットとニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    技術的課題を機械導入で解消したことは示されるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の段取りは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    ラバーディップは山口県内唯一の施工認定店とされ、地域での希少性は読み取れるが、分野全体の普及度は示されていない。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用3

    雇用創出や地域貢献が書かれているが、波及効果の規模や社会的インフラとしての位置づけは示されていない。

  • 費用対効果3

    作業時間短縮や生産台数増加は読み取れるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    車両診断サービスや専用ホームページによる集客はうかがえるが、先端的デジタル技術の活用としての記述は限定的。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    山口県下関市を拠点に雇用創出と地域貢献を掲げ、地域の事業者としての役割は読み取れるが、地域特性の詳細は薄い。

今後の展望

事業規模のさらなる拡大を図り、それに伴って雇用を創出することで、より地域に貢献できる会社へ成長したいとしている。

事業者の声

想いがあれば最後まで頑張れる。取り組む姿勢が大切

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。